先日、山形県沖を震源地とした地震がありましたね。
山形県、新潟県方面にお住いの方はとても怖い思いをされたかと思います。
弊社の社員でも、そちらの方面の出身者は家族に何度も連絡をしたそうです。
台風や地震など天災を前にすると、
私達人間の存在というのは、本当に小さなものなのだなと実感させられます。
自分の身に直接降りかからなくとも、
日頃の自分の在り方を鑑みるようになったりしますね。
想定外の時ほど、人間性が現れるとよく言われますが、
先日の地震をきっかけに、東日本大震災を思い出したという地元出身のスタッフが
こんなことを話していました。
震災当時、津波で甚大な被害を受けた、宮城県石巻市に
”石巻日日新聞”という小さな地方新聞社があります。
印刷機が動かない、
社屋もぐちゃぐちゃ、
自分の家族の安否も分からない、という状況の中
「地域への情報提供、その役割を果たすことが自分たちの使命」
その一心で水とがれきの中を取材にまい進したそうです。
「紙とペンさえあれば、新聞はできる。」
その信念を胸に会社に泊まり込んで、壁新聞を作りコンビニや避難所の掲示板に張り出したのだそうです。
(現在、その時に張り出した壁新聞は、
ワシントンの報道博物館に永久保存されています。)
想定外の時には、本能的に自分の身を守りたくなるけども、
そこで試されるのが、信念や使命感なのだと思います。
想定外の時に急に出せるものではなく、
普段から、何のためにやるのか?を考え抜いてるからこそ
想定外の事があっても貫けるのだと思いました。
そんな風にスタッフは語ってくれました。
この話を聞いて、何気なく生活していると、
どれだけ今の状況が恵まれているのかや
あるものに目を向けず、ないことに嘆いていないだろうか・・・
と考えさせられました。
改めて感謝です!!
人事コンサルタント
金森 秀晃