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とらわれの無いあり方

とらわれの無いあり方

総じて太刀にても手にても『いつく』と云事を嫌ふ、
いつくは死る手なり、いつかざるは生る手なり
訳)(太刀の動きにせよ、刀の持ち方によ、)とらわれ過ぎて『居着く』。
動きがなくなってはならない。
とらわれ過ぎて『居着く』ことは死の手であり、『居着く』事がないことが生の手である。

宮本武蔵の『五輪書』という書物に書かれている言葉です。

ざっくりまとめますと・・・
固執し過ぎることは死を意味する、という意味合いです。
何かにフォーカスすることは力強いですよね。
しかしともすると、状況が見えなくなるという可能性も秘めているように思います。

観察,分析,成功法則

大切なのは何にフォーカスしているかを認識しておくことだと思います。
フォーカスするのは最後に得たい結果とその目的になります。
どういう手段をとるかにフォーカスしてしまうと、いつの間にかそれが目的にすり替わってしまい、本来の目的を見失ってしまうこともあるように思います。

これが仕事の場面で活かすとしたら、
「私がいついているものは何だろうか?」
と自らに問うことだと思います。

目の前のクライアントが本当に悩んでいることは何なんだろうか?
クライアントのビジョンや目標を把握できているだろうか?
自分達が提供しようとしていることは本当にその解決策になっているだろうか?
自分たちが売りたいものを売りたいように売ってないだろうか?

コンフォート,抜け出す

上手くいかなかったことはもちろん、
上手くいったことに拘り過ぎることも
「いつくことは死る手なり」だと思います。

「私がいついているものは何だろうか?」
そういつも自分に問いかけて、
日々新しい自分に生まれ変わるような感覚を持ち続けたいですね。

人事コンサルタント
金森 秀晃

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