日本は、失敗に寛容でない。
日本は、勧善懲悪モノ(例えば水戸黄門のようなモノ)が好まれる。
これらは、良く言われることかと思います。
「失敗は成功の母」、
「失敗しない人はいない」、
など、いくら言われたところで、
なかなかこの染み付いた感覚からは抜け出せないような気もします。
でも、組織において失敗を許せない上司や先輩だらけだったら、
部下や後輩はどうしても萎縮してしまいますよね!
そもそも、なぜ私たちは、失敗した人間や失敗した自分を許すことが難しいのでしょうか?
それは・・・
「白黒付けたい!すっきりしたい!」
願望の現れと言われるかもしれません。
例えばですが、
失敗したところで、
その人間が今まで積み上げてきた功績や努力が
消えてなくなるわけではありません。
また、罪を犯したところで、
その人間が過去に行った善行や
誰かに施した慈悲が消えるわけでもありません。
でも、そのことを思うとすっきりしなかったり、
あるいは、「胸くそ悪い」感覚になるから、
どうしても、「白黒つけたく」なるのではないでしょうか?
だからこそ、
まず、失敗に寛容になる第一歩は、
「自分のすっきりを求める心に気づくこと!」
失敗した事実より、
それまで積み上げてきた努力や変化を、
その時言われた一言より、
それまで築き上げてきた信頼関係を、
一度の失敗より、
それまで続けてきた行いとこれからの言動を重視する。
人を点ではなく、線で捉えることで、
自然と失敗にも寛容になることができるようになるのかもしれませんね!
「一度失敗されるとつい、使えないやつだと見切りたくなる。」
そんなときこそ、思い出してみていただけましたら、幸いです(o^^o)
人事コンサルタント
金森 秀晃