「自分を律する」って難しいですよね。
(つい先日も大の甘党の私は、お客様から頂いたお菓子を「一コだけ・・・」と思ってたのに、一気に半分以上食べてしまいました(^^ゞ)
ご存知の方も多いかもしれませんが、
アメリカ合衆国建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリンは、
自分を律するための自分ルールを作成し、それを週替わりで実践していたと言われています。
そのルールとは、
「暴飲暴食をしない」
「自分にも他人にも不利になる話はしない」
「身体・衣服・住居の清潔を保つ」
「憤ることがあっても怒らない」
といった13ヶ条からなっていました。
ところが、そのどれもが実行するのに意志を必要としたため、
フランクリン自身も「完全実行どころか、それに近い域に達することさえできなかった」というような言葉を残しています。
アメリカの100ドル札に印刷されている偉人でさえも、守るのが難しかったという自分ルール・・・
短期的であれば意志で自分を抑えることができても、
長期的目標の達成にも意志だけを頼りにしてしまうと、
どんな方でも挫折してしまうと言えるのだと思います。
ではどうするのかというと、仕事を「パターン化・仕組み化」することです。
仕事は思い通りにいくことだけではなく、紆余曲折を経て目的を達成していく事がほどんどだと思います。
自分ルールを作成するに際しては、以下の3ステップを経て行われます。
▶ステップ1:仕事を飽きるまでトコトンやる(習熟する)
⇒「目をつぶっていてもできるくらい」の状態にまで仕事に習熟します。
▶ステップ2:自分の中で行動をパターン化する(経験の共通点などを探してまとめる)
⇒ ステップ1をやっていると、ある程度は自分の中に仕事のパターンができてきます。より意識を向けてブラッシュアップするようにします。
▶ステップ3:過去の経験をもとに想定内のことを増やしていく(経験知を積み上げる)
⇒ さらに仕事の応用範囲を広げ、同時に経験知を蓄積していきます。
自分ルールが出来上がった後は、常に改善を繰り返します。
ルールを使いながらより精度を高めていくこと、ここまでくると身体に沁みついているので、意志頼みにならなくなっていきます(^^)
良いものは残し、古くなったもの、通用しなくなったものを新しいものと入れ替える、というイメージです。
参考になりましたら幸いです。
人事コンサルタント
金森 秀晃