こんにちは!
コンサルティング事業部、バリーこと榊原です。
今日も金森社長ブログをジャックします!
先日、月額制コンサルティング・ZACExpertの定例訪問で伺った、介護サービスA社のB人事部長とお話しした時のこと。
Bさんは
「”実は入社前、ネットで直近の離職データを見て、人間関係が悪いんじゃないかと不安だったけど、見学時は全く逆で、すごく人間関係が良かったから入社を決めた。”
ある新入社員がぽろっと漏らしていました。
これはひょっとすると、
ネットの数字だけを見て、人間関係が悪いかもと思って、
弊社に応募しなかった人がいるかもしれないってことじゃないでしょうか。
だとしたら、とても残念ですね」
そこでC先輩は
「B様、確かに仰るような機会損失が起きているかもしれません。
厚労省の調査でも、介護職の離職理由の1位は人間関係ですから、
ずっと働けるところを望んでいる人は人間関係がいい職場を探していらっしゃると思います。
その基準になるとされるポイントがあるのはご存知ですか?」
と、「応募者が見ている、組織の人間関係6つのポイント」をB様にお伝えされました!
医療・介護現場の人間関係が見えてくる!6つのポイント
1.求人の頻度
何度も(ずっと)求人が出ている≒すぐ辞める!ということ、と見られてしまうのかもしれません。
2.近隣の同業と比べて、給与が高すぎないか
多少ならともかく、格段に高い!というのは、それだけ辞めやすい、
内部の人間関係が過酷な職場、とイメージを持たれがちなのではないでしょうか?
3.挨拶は活発か
挨拶が多い職場、声を掛け合うことの多い職場と、そうでない職場、果たしてどちらが活発にコミュニケーションを取りあい、連携がうまくいくと見えるでしょうか?
実際、普段の声の掛け合いが多いほど非常時の連携はスムーズと思えます。
4.現職員の年代に偏りはないか
まんべんなく若・中・高年者が活躍している組織は、中堅・ベテラン層で指導やマネジメントが出来る組織態勢になっていることが多いです!
5.外国人やボランティアの受け入れ状況
ボランティア、外部との渉外業務ができるマネジメント能力がある方がいらっしゃること、
外国人相手でもしっかりコミュニケーションが取れる方がいらっしゃること、
どちらも組織の人間関係・効率を非常に円滑にしてくれそう…
とは思えませんか?
6.患者さん、利用者さんの様子
どんなサービスを提供しているのか?どんな理想を持って業務を行っているのか?
それはお客様≒患者さんや利用者さんの様子、表情に表れてくるのではないでしょうか。
根本治療に必要なモノの例として…
これらのポイントはZACのクライアントからアンケートを頂いた結果出てきたものなのですが、
皆さんならどんなモノがあればA社の「6つのポイント」を改善できると思いますか?
ただ、1.2.は数字による評価、6.は患者さんや利用者さんの≒「お客様の声」と考えると、これらは取り組みの「結果」と言えると思います。
とすれば、これらをでっちあげてよく見せることを試みるのではなく、
技術の習得で改善出来そうな3.4.5に取り組むのがよさそうです。
A社のケースではTMS診断(ZACオリジナルの分析ツールで、記事末で紹介している組織活性度診断はこの簡易版になります)を経て、評判の原因となった直近の離職の原因がコミュニケーションエラーにあるとわかってきました。
そこでコミュニケーション技術の習得に取り組まれることとなったのですが、 話を聞いてすぐにA社の現状分析を始められたB様のお姿に、使命感が伝わってくるのを感じたのを覚えています。
多くの方が「そういうものだから」と諦めてしまいがちなことであっても、
こうして、客観的に分析すると、まだまだやれることが沢山あるように思えてきませんでしょうか?
僕もB様の様な使命感と、客観視を持ち続けられるように工夫を重ねないと!
今日も気付きを貰えたバリーでした。
もう少し大枠を考える余地がおありの場合には、人事制度との連動