先日、とある記事(https://med.m-review.co.jp/drinterview_detail?dr_interview_id=9)を拝読しました。
認知症について学ばれている方で知らない方はいないであろう、あの「長谷川式認知症スケール」を考案した
(多くの医療機関で診断に使用されています)
言わずと知れた、認知症のスペシャリスト、長谷川和夫先生について書かれていました。
そしてその記事の内容はというと・・・
その先生がなんと今「認知症を患っている」という記事でした。
「認知症のスペシャリストでも、認知症になるのか・・・」
という驚きとその先生がこの取材を受けるに至った経緯に何よりも私は心引かれました。
****下記、3/16 朝日新聞の記事中のやりとりです****
――公表することに、ためらいや迷いはなかったですか。
「いやいや。僕が専門医であることは知られていて、その僕が告白して講演などで体験を伝えれば、普通に生活しているとわかってもらえる。認知症は暮らしの障害で、暮らしがうまくいくかどうかがいちばん大事。僕の話から多くの人が理解してくれれば、認知症の人の環境にもプラスになる」
「認知症になるリスクは、年を重ねるごとに高まる。
長寿化に伴って、僕のように80歳、90歳を過ぎてからなる人は増えていく。
これを『晩発性認知症』という、一つのカテゴリーだと唱えている。100歳でも全然ならないピカピカの人もいると思うんだ。それはエリートだな、ごくわずかの」
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確かに、先生がこうして発信をしてくださらなかったら、
私も認知症のことを、「年を重ねれば誰でも普通に起こりうること」、というようには捉えられなかったかもしれません。
100歳でも全然ならない方のことを、「エリート」という表現にされているところも、
なんだか先生のユーモアや優しさを感じますよね。
(そう考えると、私の周りにいらっしゃる諸先輩方はまさにエリート集団ですね・・・笑)
認知症のスペシャリストの認知症告白。
長年、人生をかけて認知症の患者のために尽くしてきた先生が、
その病を患ったときにもなお、自分自身という存在を使って多くの患者を救おうとなさっている。
その姿勢は、まさに、「信念とは何か」を私達に示してくださっているような気がしました。
先生のお姿に勇気を頂きました。ありがとうございます。
まだまだ精進しなければなりませんね!
今日も一日頑張ります!!
人事コンサルタント
金森秀晃