「やってもやっても、仕事が終わらない・・・」
看護師やコメディカルといったスタッフは、基準が設けられていますが
事務部門に関しては競争による人件費の抑制などのため、
「少数精鋭」をよしとする風潮が顕著になりつつあります。
事務部門のスタッフが「仕事が多すぎる」とこぼしてしまうのも無理はないかもしれません。
社会的背景としても、失業率はここ数年3%程度で推移していましたが、2017年2月には2.8%まで低下しました。
「完全雇用」と言われる3%以下になったのは、1994年の12月以来だそうです。
このような状況が続くと、自分の仕事の領域を守ろうと「殻」にこもろうとしてしまったり、
中には目が合うだけで仕事が増える、ということで、極力上司とコミュニケーションを取らないようにしている(゚д゚)!という方もいると耳にしたことがあります。
とは言っても、上司が持ってくる仕事の中には、チャンスと言えるような仕事が紛れ込んでいるかもしれません。
このような時にぜひオススメしたいのが、
「仕事を受けて、キャパオーバーになる」ということです。
え?!今でもしんどいのに、これ以上やれと・・・!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
気合いと根性で乗り越えてください!というわけではなく、ふたつの理由があるんです(^^)
①自分の本当の限界を知ることができる
②仕事の優先順位をつけられるようになる
という理由です。
①について
人は限界までいくことで、「これ以上仕事を受けたらパフォーマンスが落ちる」という境界線が分かるようになります。
お酒をイメージするとわかりやすいかもしれません。
自分の限界を知らない若いうちは、いろいろな種類を飲んで二日酔いになってしまったり・・・
と失敗を繰り返しながら、だんだんと「これ以上飲んだらマズイ」
という自分の限界を把握できるようになるのではないでしょうか。
②について
これは①で限界が分かることでの副産物とも言えます。
自分の業務における、可動域が自分でわかるようになります。
仕事を振られたとしても、「忙しいから無理です」と無下に断わるのではなく、
「いま仕掛かり中の仕事を●月までにするとお受けできますがいかがでしょうか?」
「A案件が現状最優先と考えていますが、これを●●さんに振っていただければできると思います」
というように交渉ができるようになるのではないでしょうか。
「仕事がどんどんきて困る」というのは
それだけ「上司から期待されている・頼られている」わけですので、
毎日チャンスの中で仕事ができている、とも言えます。
参考になりましたら幸いです(^^♪
人事コンサルタント
金森秀晃