こんにちは!
人事コンサルタントの金森秀晃です。
さて、またまた、人事コンサルタントらしい記事を書いてみようと思います。笑
テーマはずばり、「医師」の人事評価制度について!!
☑ 「評価制度は入れたいけど、実際入れたら、先生が反発して辞めてしまうんじゃないか?」
☑ 「医師には一般の常識をあてはめちゃいけない、評価制度なんてうまくいくはずがない!」
☑ 「件数の目標なんてつけて医療ミスなんて起こされたら責任とれない」
こんなお声をよく頂きます。
一方で・・・
弊社のコンサルタントで、以前、医師の方の人材紹介にも携わっていた人間いわく、
「医師が転職を考えるようになるきっかけ」としてこんなことがあるそうなのです。
「やってもやらなくても給与が一緒だから、
だったら週4日のところがいいなと思いまして・・・
同じ年俸でも週4のところありますよね?」
「正直、今の病院は、器用貧乏のような仕組みになっているから
患者さんのためにという気持ちに嘘はないけど、
もっと僕の技術を評価してくれるところを探したいんです」
「最悪な医師をのさばらせている院長や部長に疑問を感じているので、
もうちょっとあの病院にはいられないと思いまして・・・」
「実は、院長先生の方針がよくわからないんですよね。
僕の科は蚊帳の外というか・・・
必要とされていない気がするので、他でいい職場があればと思ってるんです」
「理事長は数字にしか興味ないですからね。
たまには当直あけに労いの一言くらい欲しいですよ
なんか疲れちゃいました。」
つまり!
ここから何が言えるかというと、
実は、「先生方はしっかりと方針を示して欲しい!」と思っているし、
「正当に頑張りを評価されたい!」
とも思っていらっしゃるということです。
(すべての先生がということではないかもしれませんが、
多くの先生がそのように思われているという意味です)
医師も人間。
頑張った分だけ認められたいし、褒められたいし、頼りにされたいのです。
しかし!
それなら!と経営者側のみや事務方のみで評価項目を作って評価を!
ということは絶対にやってはいけません。
「絶対に!」です。
なぜなら、医師の人事評価制度構築で最も重要なことは
「先生方とのコンセンサス(合意形成)」
だからです。
人事評価制度は、
経営計画実現のために必要な人材を育成するための仕組みですので、
当然、組織の方針・戦略、組織が求める役割や成果を明確にします。
その上で、
・先生方が診療で大切にしていることは何か?
・どんな点を評価して欲しいと思っているか?
・逆に、どんな点は評価されたくない、評価しづらいだろうと思っているか?
などをしっかりとヒアリングし、
合意を取ったうえで、作り込みをしていきます。
意外に思われる方も多いかもしれませんが、
そうして出来た制度を、先生方は本当に楽しみにしてくださいます。
「ここまで役割を果たせば評価される、この年俸になる」
という公式があると、科学者としては非常に燃えますよ!
と冗談交じりにお話してくださった先生もいらっしゃいました。笑
(でも確かにそうですよね!)
ということで、他にも色々とポイントはあるのですが、
医師の評価制度構築において、
絶対に外してはいけないポイントひとつ、
それは「先生としっかりコンセンサスを取る」ということです!
医師の評価制度構築を検討されているご担当者様はぜひ
参考になさってみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃