「人を育むときに意識されていることは何ですか?」と伺うと
”平等に見る”、ということを意識されている方は多いのではないでしょうか?
この平等に見る、という言葉・・・
言葉の意味は分かるけど、抽象的で曖昧になりやすいという風にお感じの方も多いかもしれません。
評価制度構築の際にも、「平等性」を大事にしたい、というお声は多くの法人様から伺うポイントのひとつでもあります。
今日はそこから考えられる、平等とは?ということについてまとめてみました!
まず、平等とは2つの要素で成り立っていると思います。
①自分がどのような前提で相手(例えば部下)を見ているかをご自身で認識し、前提のクセがあるということを知っておく事
②起こった事象への評価ではなく、その背景やプロセス中身を重要視する事
ここまで読んだ時点で、皆さますでにお気づきかもしれませんが・・・
①と②、両方があることがとても重要だと思います(^^)
例えば
ベットの稼働率を維持・向上させるために
部下に新しいアイデアを出すように依頼したとします。
持ち寄られたアイデアをみるときに、
あなたが普段どのような前提でその部下を見ているか認識することができます。
皆勤で柔らかい物腰で他部署からの評判がいい、そういう風に思っている部下なら、
提出したアイデアを手に取った瞬間に
「あいつのアイデアなら期待できそうだ♪」という思いがあるかもしれません。
しかし逆に
時間や期日に対してルーズ、言葉が足りず他部署からもご意見をもらってしまうような部下なら、
「彼か・・・、ちょっと意欲も低いしダメそうだな」という思いが先立つかもしれません。
どのような前提を持っているにせよ、前提そのものには良い・悪いはないと思います。
大事なのは、ご自身が他者に対して、前提を持ってみている」ということを認識し続けること、
この見方は偏っていないか自分の前提をポジティブに疑うこと、物事を見て判断することではないでしょうか。
そうすることで「誰が」ではなく、「何を」「どのように」ということにさらに注力してアイデアを平等に見ることができ、結果として部下を平等にみているということに繋がるのかもしれませんね。
人事コンサルタント
金森秀晃