ある法人様の管理職研修の場で、こう質問してみました。
「あなたはこれまでに、上司になるための練習をしたことがありますか?」
すると、ほとんどの人が「ない」と答えました。
上司と呼ばれる人たちは「みようみまね」でスタッフを指導し、マネジメントをこなしているのです。
そして口々に私に質問してきました。
「うちのスタッフは、挨拶もままならなくて、どう扱えばいいのでしょう?」
「どうすれば『報連相』を確実に実行させられますか?」
「部下をスキルアップさせるコツを教えてください」
「人事評価では、何を、どのように評価すればよいのですか?」
これらの質問を見ると、管理者の皆さんが部下指導やマネジメントに四苦八苦していることが分かります。
「責任ばかり重くて、いいことは何もない」
「給料は大して上がらないのに、部下の指導までしなくてはいけないのか」
という嘆きが聞こえてくるようです(>_<)
なぜこのような状況が生まれたのでしょう。
この答えは「上司になるためのトレーニング」が不足していたからです。
「優秀な選手=優秀な監督にはならない?」ということでしょうか。
バリバリ現場の最前線で働く看護師が、すぐに管理職としてマネジメントができるでしょうか?
しかし、多くの組織では「仕事ができる=マネジメントもできる」という公式になっているのです。
これは間違いで、押さえるポイントは全然異なるからです。
(もしかしたら、180度違う職種と言っても過言ではないかもしれません(゚д゚)!)
先日管理者研修を実施したとある医療法人さまは、
・「マネジメント」という新しい仕事が振ってきたと負荷に感じている
・注意すると雰囲気が悪くなる。悪者になりたくないからまだスタッフの立場でいたい
時期管理者候補の方の、このような状態を何とかしたいということで依頼されました。
研修後にいただいた感想には
「マネジメントをすることは、正直人のためだとばかり思っていたけど、仕事だけでなく私自身が楽に生きる上でもとても役立つものなんだと分かりました」
「悪者にならない注意の仕方がわかって、ちょっと安心しました」
などといった感想を頂戴しました(^^)
管理者研修は、ここ数年で当たり前に導入される法人様が増えてきているように思います。
それだけ、「人」を大事にする投資が、組織作りの根幹作りに直結するという風潮が高まってきているのだと肌で感じさせていただいています!
人事コンサルタント
金森秀晃
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