シリーズでお送りしていました、
「分かってくれてる!」と思われる「共感力」
今回はこれまでお伝えしたことをまとめて行きたいと思います。
「共感」とはどのような意味だったか、覚えていますか?
そうです!
「共感」とは、相手の考えや主張に対して、良い・悪いと判断せず に、全くそうだと感じたり思うこと。
つまり「あなたの気持ちがわかります」と相手の気持ちを受け入れ る能力の事でしたね。
相手の気持ちに「わかる」と素直に思えた部分に「わかるよ」「受 け入れているよ」という共感を言葉で示しながらコミュニケーショ ンすることで、相手には「この人分かってくれてる!」という安心 感を与えることができます。
すると、最初はテクニック的に共感していても、次第に「もっとこ の人の事を知ろう」という、純粋な興味が自然と湧いてきます。
実は「共感できない」という人はいません。
もしも今、「相手がどう思っているのか、まったく見当がつかない 」
自分ではそんなつもりはないのに、「ひとの気持ちに鈍感だね」
とよく言われる・・・
そんな風に悩んでいる方も、大丈夫です!
このようなお悩みを、訊かせていただくケースは実に多いのです。
つい先日も、
とある医療法人さまの主任クラス向け個別コーチングで、自分とし て周りに気を配って精一杯やっているつもりなのに、「~さんは私 たちスタッフの気持ちを全然わかってくれていない気がする」 と師長を通じて言われてしまった・・・
と憤りと落ち込みが入り混じった表情で吐露してくださった方がい ました。
「私は人の感情に疎い人間なのでしょうか?
何か感性がおかしいのでしょうか?」
と真剣に悩んでいらっしゃいました。
ですが、それは違います。
なぜなら、コミュニケーションは「技術」であり、
そのうちのひとつである「共感」も「技術」にすぎないからです。
「共感」とは何かを知り、「共感」を示すにはどうしたらよいか「 技術」を身に付けることで、
後天的に誰でも獲得できるものなのです。
また、他者に「共感」すると共に、
ご自身への「共感」はどうでしょうか?
生身の「自分に共感」できることは、
「他者への共感」の第一歩です。
「あの人の言動を悪く思ってはいけないのではないか?」
「私は違うと思うけど、同調しておいた方がいいかしら?」
など、ご自身が「違和感」を抱くことにも
「そうだよね」とぜひ共感してあげてくださいね。
人事コンサルタント
金森秀晃