「無理させないように」
「やめさせないように」
「パワハラにならないように」
そんなことを考えながら、部下の指導にあたられているリーダーの方、
マネージャーの方は多いのではないでしょうか?
私も人間ですから、
かわいい部下にはいつだって優しくしたいし、
頑張った分だけ褒めてやりたい、報酬に反映させてやりたい
本気でそう思っています。
でも、本気で会社の将来や部下の成長を考えたら、
時には、部下に泣かれること覚悟で、
信念を伝えるべきときもあります。
(部下に成果を出すために必要なこと、
社会から評価されるために必要なことをはっきりと伝えるという意味です)
私の経験上、「優しいだけの上司」は、
その部下から“希望を奪う”危険性をはらんでいます。
なぜか?
部下に「無理」をさせないからです。
「無理」=「理(自分のことわり)を無くす」こと。
部下に「無理させない」状態が続くと、
毎日は単調で退屈なものになってしまうのです。
(人間とはそういうものだと思うのです。自分も含めて)
そんなときに、
でっちあげでも何か部下に目標を設定し、
そのために役割を与えて、
「自分を変える」経験をさせてみる、
「無理」をさせてみる。
人は、同じ場所に留まろうとすればするほど楽にはなるけど、輝きを失う。
どこでもいい、どこかに向かって歩みを進めることで輝きを放つようになる。
そうです、「無理」はすればするほど、人は元気になるのです。
(むしろ、不満が原動力になるほどに!)
もちろん、身体を壊すような無茶、
心を壊すような無謀は厳禁。
また、経営者の私利私欲のために
部下を操り、ルールを無視して無理させる、
そんなことも言語道断です。
ここでいう「無理」とは、相手の可能性を信じて、ほんの少し背伸びさせてあげるということ。
一歩を踏み出す勇気を与えるという意味です。
だからもちろん責任をもって見守らなきゃいけません。
そこの誤解だけはないように(^^;)笑
(やることは自分で決めてもらった場合でも、見守りは必要ではないかと思います)
そんなわけで、本日のテーマは、
「かわいい部下には、無理させよ!」でした!
人事コンサルタント
金森 秀晃