私はよく社員にも、アドバイスを求められた若手にも
動画ではなく「書籍を読むこと」をおすすめしているのですが、
(ビジネス書でも学術書でも小説でも)
たいていこんな疑問を投げかけられます。
「同じ情報を仕入れるなら、
別に動画(YouTube)とかでよくないですか?」
確かにそう思うのも無理はないと思うのですが、
結論としては、全然よくありません(笑)
その理由は、獲得できるものが全く違うからです。
雑に大きく二つにわけるのであれば、
動画で得られるのは情報、書籍で得られるものは知見。
このご時世、重要なのはその「情報(infomation)」ではなく、
「知見( Intelligence)」といわれています。
情報(information)は、このご時世、
同じものを同時に多くの人が手にできてしまうため、価値が相対的に低くなっています。
一方で知見(Intelligence)は、情報をどう解釈し、どう意味づけ、
どんな行動につなげるかという「思考の質」から生まれます。
そして実際のところ、人生における豊かさや選択肢の多さというのは、
「情報量」ではなく、「知見」の蓄積量によって決まるのです。
書籍はこの知見の獲得にものすごく大きな役割を果たしてくれます。
書籍というものは勝手に知覚に流れ込んできてくれませんから、
読む過程で否が応でも自分との相関関係を認識させてくれるのです。
ビジネス書や伝記であれば、
すでに何かを為した人と自分との相関関係を。
小説であれば
自分とは相容れない、出会うこともないような人物との相関関係を。
さらに、小説であればそういう人の思考や感情なども書かれているので
自分と異なる価値観、考えにわかりやすく触れることもできます。
一方で、動画はともすると
自分との相関や自身の思考・解釈を挟む余地もなく、
受け身で流し見することもできるので、
「わかったつもり」「できたつもり」になってしまう危険性もあるのです。
これは今後の情報社会においては非常に危険な兆候です。
情報を知っている、知らないで評価される時代は終わっているからです。
もちろん映画や動画が駄目だというわけではなく、
(むしろ好きで私もよく見ますよ)
せっかくそれらを楽しむにしても受け身で「消費」するだけではなく、
作り手の思い、メッセージ、見せ方なども含めて
一つの作品として楽しめるようになったほうが人生の楽しみが格段に増えると思います。
(これは本当に楽しいですよ!)
ぜひそのトレーニングを書籍でしてみてください。
読みやすい本からでもいいと思うので、
ぜひ主体的な知見獲得の旅にでて、人生の楽しみを広げていきましょう!
人事コンサルタント
金森秀晃
