さて、本日は皆さんお待ちかねの(待ってない。笑)、
ハリー・ポッターシリーズです。
私がいわゆるゴリオタであることを知らないという方はぜひこちらをご覧ください(笑)
さて早速ですが、私の大好きな不死鳥の騎士団の一コマをご紹介しましょう。
ハリーとスネイプ先生が、”閉心術”の授業を始める際のやりとりです。
作中では開心術とは「他人の心から感情や記憶を引っ張り出す能力」
として紹介されていますが、我々の言うところの「読心術」とは違うと定義しています。
スネイプ先生はこのように続けます。
「心は書物ではない。
好きな時に開いたり暇な時に調べたりするものではない。
思考とは侵入者が誰彼なく一読できるように
頭蓋骨の内側に刻み込まれているようなものではない。
心とは複雑で重層的なものだ。」
私はこれを読んだとき、
「心は読み解けるもの」と考える人間の浅はかさへの警告
なのではないかと感じました。
他者を理解しようとする際に
自分のフレームにあてはあめて読み解くのではなく、
相手の心境の複雑さそのものを受け止め、
相手のフレームでそのままを感じ取る姿勢の重要性を
説かれているような気がしたのです。
(カウンセラーだからでしょうか。笑)
矛盾した感情を同時に抱え、
意識と無意識、表の顔と裏の顔を併せ持ち、
善もなければ悪もない。
しかもそれらを一度にすべて理解できるものでもない。
心とはそういうものであり、
私たちは、このもやもやを抱えきれなくなると、
自分のフレームにあてはめてなんとなく”読めた”と思い込む。
本当に相手を知ろうと思ったら、
相手の心は”読めない””読み得ない”ことが前提であり、
自分のフレームを壊すことで得られる
より深い洞察と共感が求められるのだ
ということに気付かされたような気がします。
どこまでも奥深い書物だなと、読むたびに感じております。
作中では開心術は相手の心に侵入するイメージの少々侵襲的なイメージで
描かれるシーンが多いと思いますが、現実世界では違います。
自分のフレームを壊して、同じものを同じ目線で見ようとしてくれる姿勢に
人は癒やされ、心を開いてくれるようになるものだと思います。
それこそが、現実世界の”開心術”と言えるのかもしれませんね♪
それにしても…
すでに撮影が始まっているドラマ版ハリー・ポッター、楽しみですね!!
今度は原作により忠実なのだそうで、今から楽しみすぎて待ちきれません!!
人事コンサルタント
金森秀晃