「とんでもない額の赤字を垂れ流しつつ、
生活給化しているボーナスを満額で支給し続ける」
一般の事業会社にお勤めの方が見れば、
「こんな会社あっという間に潰れるでしょう。
ホワイトでもなんでもなく怖いです。」
と思われると思います。
ですがこれ、医療機関ではあまり珍しいことではありませんよね?
無論、私は医療従事者の方が給料をもらいすぎだとか、
待遇を見直すべきだ!ということが言いたいわけではありません。
むしろ、もっともらっていいお仕事をなさっている方々と思っています。
ですが、
「もう生活給みたいなもんだから…」
「ボーナス下げたら人が辞めてしまうから…」
「みんな頑張ってくれているから…」
これらを理由に財源なき支給を続けていると、
当然のことながら病院は経営破たんに向けて歩みを進めることになります。
それでは、本来もっと報われるべき方々が報われません。
老後資金のあてにしていた退職金がご破産になるなんてこともありえます。
昨今、医療機関の経営破綻も少なくなくなってきましたが、
聞くと悲しいことにたいていがこのような経営をしています。
賞与を下げざるを得ないということを説明するのは困難ですし
病院を取り巻く環境について説明をするのも苦しいことと思います。
経営者の方の苦悩はもちろんよくわかります。
ですが、もうここは腹をくくって全員で現状を共有し
なぜこの病院は生き残らなければならないか、
何のために存在し続けなければならないか、
何をどうすれば生き残る道があるか、職員の給料はあがるか、
経営陣と現場の職員できちんと言葉を交わし、
合意形成をとるべき(とるべきだった)と言わざるを得ません。
そういう段階に来ている、そんな医療機関が多いのではないでしょうか。
一応骨太の方針ではプラス改定の方向ではあると思いますが、
今後はそれ以上の最低賃金の上昇、物価の上昇が続くことが想定されます。
地域医療であれば人手不足も加速していくことでしょう。
建て替えを控えた病院もあると思います。
そのような中で一体どうすれば…と悩むうちに、赤字が続いてしまい
取り返しがつかなくなってしまった…というところもたくさん見てきました。
目まぐるしく環境が変わる今だからこそ、
「決めて動いたもん勝ち」の世の中になってきています。
ですから
「とりあえずやばいのはわかっているのだが、
どこから手をつけてよいかわからない…
でも眼の前の仕事でいっぱいいっぱい」
という方はぜひ一度ご相談ください。
弊社にはM&Aの仲介からPMI(経営統合支援)もあれば
その組織単体で生き残る道を模索するためのフォーマットもございます。
必ず何らかの方法で、事態を好転させるアイディアをお出しできると自負しております。
人事コンサルタント
金森秀晃