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電車で「見守る勇気」と「助ける勇気」の連鎖が生んだ奇跡をみたという話。

電車で「見守る勇気」と「助ける勇気」の連鎖が生んだ奇跡をみたという話。

先日、電車に乗っていた際に、
車内でちょっとした事件が起ったのですが、
周りの方々の受け止め方や対応が本当に素晴らしかったので
ここでご紹介してみたいと思います。

おそらく障害のある方だと思うのですが、
30代くらいの体格のよい男性がパニックを起こして
繰り返し同じ言葉を叫びながら車内を歩き回り、
席に荷物を置いたまま別の車両にまで行ってしまったということがありました。
(体格も大きくパワフルな印象で、
パニックで自制が効かない状態のようだったので、
男の私でもちょっと身構えるくらいの勢いでした)

隣に座っていた女子高校生の3人組が何かひそひそと話を始めたので、
「ちょっと怖かったのかな」と思っていたら、
こんな会話が聞こえてきたのです。

Aさん「パニックになっちゃったのかな?一人なのかな?」
Bさん「うーん、どこまでいっちゃったんだろう?てか、次で降りちゃったらあの荷物どうする?探しに行く?」
Cさん「いやぁ…とりあえず、荷物とられないように見てるくらいしかなくない?」
Bさん「たしかに。とりあえず戻るまで荷物見張ってようか。」

こんな会議をしていました。

彼女たちが「探しに行く」といったら、さすがに危ないので
止めようかと思っていましたが、最後は「荷物をみている」という結論になったようで、
障害をもった方への理解、優しさ、リテラシー、
どこをとっても素晴らしい…と思わず感心してしまいました。

その後、程なくして大柄の50代くらいの親切な男性が
パニックになっていた30代の男性と手を繋いで別車両から現れました。
(おそらくこの車両に乗っていた全員が”メシア”!!と思ったと思います。笑)
女子高生たちが荷物が置きっぱなしの席を指差し、
連れてきてくれた男性がパニックになった方を席に座らせて
荷物をもたせてくれたので、車両にいた人たちはみな一安心。
戻ってきた時に小さく拍手をしている人もいました(笑)

この男性がどのように彼を落ち着かせて一緒に車両に戻ってきたのか
大変興味がありますが、女子高生たちといい、この男性といい、
日本は優しさに包まれているなと思った次第です。

そして、この車両にいた方々が素晴らしいなと思ったのは
多くの人が彼自身や彼の荷物に感心を寄せ、
自分を守れる範疇で、できることをやったということです。

そして私はこの件で、
何かを為せないことが問題なのでなく、
何かを為せなければ意味がないという0/100発想だと
改めて気付かされたような気がしたのです。

実際、直接的に彼の落ち着きを取り戻したのはあの”メシア”ですが、
特別何かを為したわけではなくても、もし車両の方々が
攻撃的な目線で彼を見ていたら、メシアでも彼の落ち着きを取り戻すのは難しかったかもしれません。
一人ひとりが課題に関心を寄せ、自分の範疇でできることを探して、自分ができることだけに集中する
これこそが、問題の早期の解決を促した成功要因であると感じました。

私は次の駅で降りてしまったのですが、
勝手に車両全体で彼を見守るというプロジェクトを終えたような気持ちで
打ち合わせに向かせていただきました。

機会があったら、ぜひあのメシアにどのような魔法を使ったのか
伺って教えを請いたいと願わずにはいられません…!
「俺だよ」という方がいらっしゃればぜひ教えて下さい!

人事コンサルタント
金森秀晃

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