こんにちは!
サロン事業部の定道です。
本日は私がブログをジャックします。
面談やカウンセリングのときに、相手から話を聞き出したり、安心感を作り出すために、
”共感”が大事だということはよく言われていると思います。
しかし、いざその共感を作ろうにも、
聞き上手じゃないとだめだと諦めたり、
元々の特性だから難しいと感じることはありませんか?
今回は、入って3ヶ月の新人さんの取り組みで
”共感は作ることができる”ということについて
気づかされたことがありましたので、共有いたします。
その新人さんは、手技の技術は板についてきて、施術の効果も出せているのですが、
お客様が身体に対してどう感じているかを聞き出すことができず、
セラピストとして、お客様と一緒に身体の悩み解消に向かえていないことを課題に感じていました。
彼なりに、自分自身で勉強したようなのですが、
”共感”が大事だとわかっていても、うまく表現できなかったり、
オウム返しなどのテクニックを使っても、お客様の反応が変わらなかったり、
質問を繰り返しても、関係性が深まっている気がしなかったそうです。
実際、リピート率もFee’zのセラピストの標準的な数字と比較すると低い数字でした。
そんな中、月に2回、Fee’zのセラピストと代表の金森が集まって実施している勉強会がありました。
そこで、BOX思考という技術を教わりました。
BOX思考というのは、イメージとしては、”引き出し”のようなものです。
まずは入れる場所を決める。そのあとで、中身を入れて整理していく。
大事なのは、何を入れるかではなく、
先に、ものを入れる場所を設定しておくということです。
これをコミュニケーションに置き換えると、
自分の判断で相手の情報を取捨選択するのではなく、
それぞれの場面で引き出しを設定して、そこに片付けるように、
情報を整理していくような考え方になります。
例えば、セラピストとして、お客様のお身体について聞き出すときに、
腰痛と聞いて、勝手に姿勢が悪いことが原因だと決めつけてしまうのではなく、
相手にその痛みの背景や痛みに対してどう思っているのかなど、
”痛みへ寄り添う”というBOX(引き出し)を持っておくことで、
その引き出しの中に、その人なりの腰痛に関しての情報を入れていくようなイメージです。
このBOX思考を駆使して、施術で試したら、
なんとその新人さんのリピート率が、1か月で1.5倍になったのです!
また、Fee’zに通い始めて5回目のお客様から初めて家庭での悩みを聞くことができ、
帰り際に「私のことをわかってくれようとしてくれるあなたのその気持ちに、いつも救われています。」と言われるようにまでなりました。
その日の終礼で、新人さんが話してくれました。
「これまでは自分の理解だけでお客様をとらえて、わかった気になっていたんだと思います。
BOX思考は、自らの思い込みを外して、真摯に相手のことを知ろうとする姿勢を創り出してくれるものだと気づきました。
今後は、さらにどこまでもお客様に寄り添えるようBOX思考を使って鍛えていきたいと思います!」
代表の金森は、「共感とは、相手のことを知ろうとし続ける姿勢のことだ」とよく話をしてくれます。
BOX思考は、その姿勢を具体的に創り出してくれる技術なのだと、新人さんの変化を通して、理解が深まりました。
共感とは、特別な空間をお客様に過ごしていただくための大事な要素です。
心から安心して安らげる場所を常に提供できるように、
BOX思考という技術を磨くことで、どこまでもお客様に寄り添える空間を作っていきたいと思います。
サロン事業部
定道 勇斗