先日、ある病院の事務長から以下のようなご質問をいただきました。
「仕事をしていないわけではないのですが、
病院が決めたルールに対して、納得がいかない、効率が悪いという理由で
ルールや規律を守らない職員がいます。
ただ、いちプレーヤーとしてはかなりの戦力であることと、
職場長(中間管理者)からは好かれていることもあって、
上層部が罰しようとすると”かばう声”があがったりしてしまいます。
こういう場合どうすればよいでしょうか。」
確かにこれは由々しき問題ですね…
結論からいうと、
これはかなりの戦力であっても、中間管理者から好かれていようとも
「許してはならない」
です。
この動画
でも申し上げているのですが、
「何かを選択するということは、何かを選択しないということ」です。
ルールを守らないルーズな人間を許していくと、
ルールを守って働いてくれる善良な人間を蔑ろにすることになり
「守ることがばからしい」
「頑張り損」
という状況が生まれてしまいます。
そのかばっている中間管理者も利用される形となり、
結果的にその人に関わる全員がもれなく損をすることになります。
対策は単純です。
①身近な優しい上司を味方につけてルーズを認めさせようとする人材は排除する、もしくは組織の決まりごとに従う気がないなら辞めてもらっても構わないという姿勢をきっちり示す
②そうした人材に利用される管理者に対し、それが組織を破壊するということをしっかりと教育する
※管理者も①のタイプの可能性もあるので、その場合は①の対応をする
人手不足だとそうもいかないというお声もあるのですが、
人手不足であっても、業務を一部縮小してでも
この手の人材には早めに手を打ったほうがよいと思います。
逆にいうと、統制が効かなくなってしまっている病院の多くは
こうした人材に許しすぎて(妥協しすぎて)
その勢力があまりにも強くなってしまい、
にっちもさっちもいかなくなっているという構図になっています。
その状況になっても腹をくくってやるべきことをやる、
もしくはそこまでになる前に早めに手を打つ、これが非常に重要です。
そうした対応が苦手という方もいらっしゃると思いますが、
その場合は一度第三者が悪役を担って状況を動かすということも効果的です。
自分たちでは手に負えない…という状況で
お困りの方がいらっしゃればぜひお気軽にご相談ください。
人事コンサルタント
金森秀晃