みなさんは「悔しい」「寂しい」「恥ずかしい」「モヤモヤする」、
そうした感情を抱いた時、それらをどのように捉えて、どのように行動しますか?
一般的には、そうしたマイナスな感情は当然嬉しいものでもありませんし、
「すっきりしたい」「紛らわしたい」と思う方が多いのではないでしょうか。
例えば
嫌なことを忘れるためにお酒をのんで紛らわせたり
寂しさを埋めるために好きでもない人と付き合ってみたり、
難しくてモヤモヤするから読書をやめてなんとなくSNSを見て紛らわせたり
悔しさや不甲斐なさを紛らわせるために愚痴りたくなってしまったり、
人間ですし、そういうこともあったりしますよね。
ですが、実はこれ…
かなりの確率で「大損」している!!
という事実を今日、ぜひ知っていただきたいと思います。
というのも、
こうしたマイナスな感情は結果を出すのに不可欠な材料の一つだからです。
(重要なパズルのピースです)
イメージしてみましょう。
例えば、悔しいという気持ちのない選手がオリンピックで金メダルをとれるでしょうか。
負けて悔しい気持ちをお酒を飲んで紛らわせたり、
環境や相手選手の愚痴を言って紛らわせたりしていたら、
明らかに弱くなりそうですよね。
逆に、何も知らない外野からとやかくいわれようが、
誤解・勘違いされようが、
誰にも理解してもらえないプレッシャーや孤高さに耐え、
不甲斐なさも悔しい気持ちも抱えてトレーニングに打ち込み、
言い訳もせず勝つために必要なことをやり抜く、
そういう選手の方が勝てる確率は圧倒的に高そうではありませんか?
エネルギーが結果を出すことに集約されているからです。
スポーツなどの競技だとわかりやすいですが
これは仕事でも人生でも全く同じことが言えます。
私たちはここまでの精神性は持ち合わせていないかもしれませんが、
先ほどの例で、モヤモヤは抱えたもん勝ち!というのは、ご理解いただけますよね?
抱えられるモヤモヤの量だけ、
人間としての厚みが増し(人間性は高まり)、
動力は増し、集中力も高まり、結果が出やすくなる、
人間はそのようにプログラムされているのです。
私も野村證券時代から本当にたくさんの”成功者”を見てきましたが
寂しさ、孤高さ、悔しさ、恥ずかしさ、屈辱などを
別のことで「紛らわしている人」を見たことがありません。
だからこそ、彼らは何かを紛らわしたいと思ったときこそ
集中して哲学書を読んだり、トレーニングをしたりしていたのだと思います。
(当時は、この人たちヤバイやつだ…とおののいたことは秘密にしておきましょう。笑)
いきなりすべてを抱え込め!といっても難しいかもしれませんが、
何かを紛らわしたいという気持ちになる瞬間は一日の中で何度もあると思いますので、
そこに打ち勝つ勝率を少しずつ高めていけたらいいですね。
一緒に頑張りましょう!
人事コンサルタント
金森秀晃