”やっている 姿を感謝で 見守って
信頼せねば 人は実らず”
山本五十六の言葉です
先日、スタッフと談笑していた時のことです。
「ほかの人のすごさを心から語れる人って強いなと思いました」と話してくれました。
どういうことかをよくよく話を聞いてみると、妹さんの家にお邪魔した時に
スタッフの小学6年生になる甥っ子の陸上のリレー種目の賞状が飾られていたそうです。
陸上をやっていたことは知っていたけど、入賞するくらい打ち込んでいたことは知らなかったので
「へ~、しらなかった!すごいね、2位じゃない!」と甥っ子に声をかけると
甥っ子は開口一番、
「そうなんだよ、本当にメンバーがめちゃくちゃよかったんだ!」と誇らしげに話し始めたそうです。
そのあとは、
メンバーの誰はこういうやつで毎日こういう練習をやっていた
誰々は、自分がサボりたくなってしまったときにこういうことを言って引き戻してくれた
あいつは後半の伸びが誰よりもすごいから絶対アンカーなんだよ! などなど・・・
リレーメンバーとのエピソードを話してくれたのだとか。
てっきりスタッフは、自分がどういう風に頑張ったとか武勇伝的なことを語るかもなと思っていたようなのですが
夢中で他のメンバーがいかにいい奴らかや、自分は恵まれたという話をしている甥っ子の様子をみて
ちょっと自分が恥ずかしくなったそうです笑
彼に「自分の練習もあるだろうに、みんなのことよく見てるねぇ」と言うと
「だって俺、リレーの4人の中で一番遅いから!」と答えたのだそうです。
自分が遅い分、勝つには他のメンバーに力を発揮してもらわねばならない。
本人なりにメンバーが一番持ち味を活かせそうな場所や、自分ができる場所を考えたのだとか。
そんな甥っ子の姿を見て「自分が不完全な存在であることが周りを活かそうとする発想につながるんですね」と話してくれました。
仕事においてもすぐに実を結ばずとも焦らず、ほかのメンバーを感謝の視点で見守り、
活かし所を考え続けることがマネジメントをしていく人の役割だと再認識したと話してくれました。
日々精進!
人事コンサルタント
金森秀晃