「勉強しなきゃと思うけれど
集中力がないから本が読めない。
どうしたら集中力がつくでしょうか。」
先日、若手社会人からこのようなご相談をいただきました。
みなさんだったらどのようにアドバイスしますか?
集中力を高めるための対策はおそらくごまんとあると思いますが
私はその前に、少し意地悪な質問(笑)を投げかけました。
「本を読むときは、集中しないといけないのですか?」
実際集中できればいいと思いますが、
別にすごく集中してなくても、一部でも頭に残れば
それで十分なのではないかと思ったからです。
むしろ「集中できないから読まない」方が問題です。
1冊集中して読めないから読まないというのは、
大変もったいない完璧主義なので、
その解釈から変えて頂きたいなと思いました。
「全然頭に入ってなくてもいいし
1ページ、1文読むだけでもいいから、
目次みてこれ気になるというところを探して
それ読んで終わりにしてみたら?」
といってみたところ、後日こんな嬉しい報告がありました。
「仕事で使うことを勉強するのに本を買って、
読めなくて読まなきゃということで頭がいっぱいになっていたのですが、
朝出かける前に気になるところ
広げて軽く読んでから出発するということをやってみた結果
その先がきになって夜帰ってきて読めるようになりなんだかんだ結構捗っています。
集中力をつけなきゃという別のことで気が散っていたなと思いました。」
とのことでした。
彼の言っていた
”集中力をつけなきゃという別のことで気が散っていたなと思いました”
これが全てだと思います。
勉強するには集中しないといけないという思い込みや
本を読むからにはしっかり頭に入れないとという思い込みから
学ぶチャンスを逃す方が非常に多いですよね。
人間全部覚えていられるわけがないのですから、
気軽に学んで、気軽に忘れて(笑)、また学んで気づいて
の繰り返しをしていけばいいというくらいの感覚でもよいのではないでしょうか。
(先輩や上司から言われたことを全部忘れちゃダメですよ!笑)
勉強の仕方などに悩んでいる方がいましたら
ぜひ参考になさってみてくださいね!
人事コンサルタント
金森秀晃