皆さんは『運転者 未来を変える過去からの使者』
という本を読んだことがありますか?
全20作品、国内累計115万部を超えるベストセラー作家の喜多川 泰さんの作品です。
歩合制の保険営業に転職し、思うように成果が上がらない中で顧客の大量解約を受け、
いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられた時、
不思議なタクシーの運転手(ドライバー)でもあり「運」を「転ずる」運転手に出会い、
人生を好転させていく物語です。
その中で、とても素敵な考え方があったのでご紹介したいと思います。
(以下、一部ネタバレしてしまいますので、反転してお読みください)
・運は良い悪いではなく、貯めるか使うもの。
・貯める秘訣は、誰かの幸せのために時間を使うこと。
└ そのとき与えたものとその見返りとの差分で、見返りをもらいすぎたら運を使ったことになり、もらわなければ運が貯まる。
・貯めた運は世代を越えて、大切な誰かに受け継がれる可能性がある
・そういう意味では今も先祖が貯めてきた運を使わせていただいているかもしれない。
とかく私達は、運がいいとか悪いとか(ガチャなどの発想は最たるものですね)
そうしたところにばかり目が向いてしまいますが、
この物語で描かれた考え方でいくと
「そもそも生まれた時にもっている運が多い人と少ない人(受け継がれたもの)」
はあるかもしれませんが、それでも腐らず誰かのために時間を使っている人は
どんどん運がたまって、周りからみたら運が良い人になっていくということになります。
また逆に、最初から運がいい人も、それは自分で貯めた運ではなく、
誰かが貯めた運を使わせていただいているのかもしれないということになりますから、
貯めずに運の浪費ばかりしていては徐々に運が尽きていくかもしれません。
実際「運」というものがどうなっているかはさておき、
「今自分は誰かが残してくれた運で助けていただいている」とか、
「今のこの瞬間に運が良い、悪いということに固執せず、
(見返りを求めず)運を貯めていくことを楽しもう」
という発想や解釈があるだけで、
自然と社会に必要とされる確率が高まったり、
この人のことを助けたいと思っていただける可能性は高くなりそうですよね。
こういう方の人生は、時につまずくことはあれど、
長い目でみれば間違いなく好転していくと思います。
同じ出来事でも解釈は無限にあり、
解釈を変えれば人生が変わるということを
改めて実感させていただける物語でした!
とっても読みやすい本なので、お時間ある方はぜひ読んでみてください。
就職活動などをされている、若い方にもお勧めです!
人事コンサルタント
金森秀晃