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不器用も立派な「才能」であるという話

不器用も立派な「才能」であるという話

先日、美容師をされている生徒さんから面白いお話を伺ったのでシェアしたいと思います。

その方はフリーで活躍されていて、
色々なサロンで引っ張りだこの方なのですが、
「美容師ってどういう人が向いてるとかあるんですか?」
と聞いてみたところ、意外なお答えが返ってきたのです。

「うーん、不器用な人ですかねぇ」

私は、美容師という職業は手先が器用な人しかできないものとばかり思っていたので、とてもびっくりしました。

その真意をきいてみると、
その生徒さんはこんなお話をしてくださいました。

「自分でいうのもなんなのですが…
私はたぶん比較的器用な方だったんです。

他の同期よりも早くデビューしましたし、
恥ずかしながらみんなよりもうまいと得意になっていました。

ですが、数年後…
自分が、あの子は不器用だからと少し下にみていた子が
いつの間にかものすごくうまくなっていて、売上もどんどんあがっていって、
実力の面でも売上の面でも追い越されてしまったんですよね。
お客さんへの説明も上手で、後輩への技術指導も上手で…完敗だなと。

あんなに下手だったはずなのになぜ…!と思って
その理由を冷静に分析してみたところ、
”いや、むしろ不器用だったからだ”と気づいたんです。

もちろん私も練習はしましたけど、
結構なんとなくでできてしまったことが多かったから、
技術を探求したり追求したりすることがその子より少なかったんだと思います。

結局、不器用な人は器用な人がなんとなくできてしまったところも
なんとなくはできないから、試行錯誤の回数が圧倒的に多い。
だからこそ、再現性高くどんなお客様にも安定的に
高いパフォーマンス発揮できるんだろうなと思ったんですよね。

まぁ…不器用で練習もしないのは問題外ですけど(笑)
そういう意味では不器用かつ探究心がある人ということなのかもしれませんね。」

このお話をきいて、非常に納得感があったのと、
これはどんな仕事でも同じだなと感じました。

非常に優秀な営業マンの中には、自らを「コミュ障」だったとおっしゃる方も多いですが、
これも「ノリ」ではなく、コミュニケーションを体系立てて技術化し、
試行錯誤なさっているからこそ成果が出るのだと思います。

そういう意味では「不器用」や「コミュ障」も一つの才能と言えるのかもしれません。
そうした一見弱みになりそうなところも、要素としてしっかり活かして成果をだしていきたいですね!

人事コンサルタント
金森秀晃

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