弊社の行動指針のひとつに”不易流行”というのがあります。
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも新しく変化を重ねているものも取り入れていくという意味で松尾芭蕉が示した徘徊の理念です。
日常の中で起きる様々な事象を使って組織の仕組みや自分自身の在り方を強くしていこうという意味で掲げています。
先日スタッフと談笑していたときのことです。
「不易流行には、自分次第でもっと伸びしろが作れることに気付かされました」
と話していたので、よくよく話をきいてみました。
スタッフの話していたことをまとめると・・・
自分は受身の不易流行だった、ということです。
・他者から話を聞いたり、生じたケースを学びに変えて新しいルール設定やルーティン修正などをしていた
・ケースが生じないと修正の機会を作れておらず、後手に回りがち
だったのだとか。
決して悪いわけではないけど、本人としてはスピード感をもっと早めたかったのだそうです。
そこで本人がトライしたのはケースが起こるのを待つのではなく自ら仮説を立てて企ててみるということです。
すると、課題に挑んで解決しようとする歯を食いしばる感覚だったのが多少その状況を客観的に楽しみ”次はどうしようか”と作戦を考える感覚を得たのだそうです。
スタッフは「課題をどう捉えるかだと思うのですが、思い通りにならないことしかない状況を前提にして意図的に自ら企てて踏み込んでいくことでケースをより自分事に捉えることができたからかもしれません。ケースが生じてから対処することもありますが、同時並行でこれをやっていくことで生じたケースへの対処も早くなったような感じがします。」と話してくれました。
コンサルティングをさせて頂く中で、その組織ごとの理念や行動指針に触れ探求する機会が、スタッフ達の理念とは何か理解を深めたり行動を見直す機会にもなっているのだなと思いました。
これもまた不易流行ですね、日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃