スタッフとの面談あるあるのひとつで
「スタッフとの面談なんですが、面談後もスタッフの言動にあまり変化が見られないんですよね。
お互い時間を割いてやってますし、正直これで本当に良いものかと毎回思うんですよね・・・」
というお話をよく伺います。
組織の状況や対象スタッフの経験年数などは様々ですので、
相手に合わせた問いかけや話し方などを試行錯誤し、使い分けていらっしゃると思います。
もしかするとその中にスタッフ自身も無自覚のうちに結果を出せなくさせる(=負け)、働きかけをしているかもしれません。
ちょっとオーバーかもしれませんが、”悪魔の一言”と呼んでもいいかもしれません笑
では”悪魔の一言”とは一体何かというと・・・
「最近忙しい?」です。
面談の入りの時などにスタッフをほぐすため、使うことがあるかと思います。
「え、これってみんな言わない??」(゜ロ゜)
とお感じになるかもしれませんね。
これが”悪魔の一言”になる理由は、スタッフに「忙しんです」と答えさせることで
面談で話すこと全てを忙しい前提で展開してしまうからです。
面談する側の役割はケアだけではなく次の一歩を作るというのも両立して求められると思います。
先述した一言だと終始スタッフをケアすることだけに時間を割かざるをえなくなり、
前進させるためにスタッフにチャレンジしたい、もっとやってみたいと思わせる事もとなるとちょっと難しいかもしれませんね。
(もちろん、本当に精神的に参ってしまっているかもしれないなどというスタッフがいる場合は、敢えてケアに全力を傾けるという選択もアリだと思います)
では!なんて問いかけをしたらいいのかというと
「やるべき仕事をする時間と余裕はどのくらい(何時間/何日)ある?」です。
暗に忙しいかを聞いてるようにも思えますが、一緒に時間の創出を考えてあげることで
目標へのギャップをクリアするための支援者のような構図が自ずと作られるので、推進すること前提で面談を展開できると思います。
いかがでしょうか?
面談の場では似たようなことを問いかけるにしても、それによって相手の現状認識をどう作るかで
面談後のスタッフの行動変容の幅が変わってくるように思います。
ぜひ活用なさってみてください!
人事コンサルタント
金森 秀晃