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「メンツを立てる」は世界基準のポータブルスキル!?

「メンツを立てる」は世界基準のポータブルスキル!?

皆さんは「メンツを立てる」という言葉を聞いてどんな印象を持ちますか?

・いかにも日本的…
・めんどうくさい、だるい
・ださい

こんな言葉が思い浮かんだ方も少なくないのではないでしょうか。
特に若い方々からはこの「メンツ」というものが面倒だという相談をよく頂きます(笑)

確かに私もかつては皆さんと同じように思っていたこともあるのですが、
「メンツを立てる」のは「世界基準のマナー」とさえ思っています。

マナーというとやらなければならないものと思われるかもしれませんが
どちらかというと社会でうまくやっていくための(力を発揮するための)
「世界基準のポータブルスキル」のようなものと考えるとわかりやすいかもしれませんね。

私がそのことに気づいたのは昔みたある海外ドラマのワンシーンでした。

どんなシーンだったかというと、
心ここにあらずでミスを犯した相棒の刑事に対し
事務所内で「なんてことしてくれたんだ!」と叱責をして、
叱責した側はその勢いで事務所を飛び出し
叱責された側がため息をついて追いかけるというシーンでした。

その時の叱責された側の刑事が放った言葉が非常に印象的だったのです。

「(ミスをして)悪かった。
でもみんなの前では勘弁してくれよ。
二人の時にしてくれ。」

私はてっきり
「俺は悪くない、ベスト尽くしただろ」とか
「その言い方はないんじゃないか?」ということについて
言い返しに行くのかなと思っていたのですが、
怒られた内容や言い方ではなく、
”みんなの前で叱責したこと”について苦情を申し立てたわけです。

なんとなくメンツは日本的なものであり、
アメリカは実力社会で”メンツ”はそこまで重要ではないと思っていたので
何だか勝手に衝撃を受けました。
(まぁメンツも明確に尊重するからこそ、
実力社会が成り立つとも言えるのかもしれないですけどね…!)

冒頭にも記載させていただいた通り
私自身この「メンツを立てる」ということについては
いかにも日本的で取るに足らないと思いがちなところがあったのですが、
このシーンをみて「メンツって世界基準のマナーなんだな」と悟ったのです(笑)

若い方々が「メンツ」に面倒くささを感じる気持ちは
きっと「上の方を立てる」というようなイメージが強いからではないかと思うのですが、
「メンツを立てる」スキルは何もそういった場面ばかりではありません。
むしろ皆さんが上司の立場になったときの方が活用の機会は増えると思います。
「部下のメンツ」に配慮できるようになっておかないと人を動かすリーダーになるのは難しいからです。
リーダーになんてならない!という方もいるでしょうが、
リーダーでなくとも、組織の中で長くうまく仕事をしていくには
どうしたってこの「メンツ」への配慮は必要になります。

だからこそ、若くて失敗がたくさんできるうちに(若いからしょうがないとまだ許されるし挽回できる)
この世界基準のポータブルスキルを鍛えておいた方がお得ということですね!

確かにくだらない「メンツ」は身を滅ぼすこともありますし
自分自身のプライドやメンツはとるに足らないものだと考えた方がよいと思っているのですが、
くだらないかどうかは本人が決めることですから、
誰かのメンツは当たり前のように無条件に尊重するというのが重要なのかもしれませんね。
(それが本当の意味で相手を尊重するということだと思います)

「メンツって面倒だな…」と思ったことがある方の参考になれば幸いです(*^^*)

人事コンサルタント
金森秀晃

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