「起こった出来事は全て宝だっていう意味が、ちょっとだけわかったような気がします」
先日スタッフがそんなことを言っていました。
よくよく話をきいてみるとお客様から感謝とご指摘を両方ともありがたいと
思いつつも正反対のことだと捉えていたことに気づいたのだとか。
気づいたきっかけは
”あれ?前もこういう場面に会ったことがあるかも・・・”と感じたことだったそうです。
なぜ正反対だと捉えていたかを振り返ってみると
いい内容か・悪い内容かという○×の2択で捉えていたのが最大の要因だと言っていました。
確かに、この捉え方だと内容に対してのジャッジになり”何を言わんとしているのか?”
という目的をまるまる見落としてしまいそうですね。
自分のジャッジを抜きにすると
・これがいい
・他にこれが必要だと思う
・AよりもBの方がいい
などたくさんのヒントを与えられていると思ったのだそうです。
「これまでの自分は、相手が何を必要としているかを知ろうとしているつもりだったのかもしれません。目に見える事象から良い・悪いのジャッジをしたフィルターを通して話を聞いているから、本意を掴めるはずがないですし的を外してしまっていることもあっただろうなと思います。」苦笑いをしながらそう話してくれました。
単純にジャッジをやめるのは努力次第である程度出来るかもしれません。
ただ、本当に大事なのはジャッジをやめる努力をすることではないけど
どうするのかなと思いながら聞いていると、スタッフが言葉を選びながら
「自分はジャッジをする人間だと知っておく、起こる事象は宝だと思っておくことにするこのふたつをやるだけでも事象から大事なことを抽出し、具現化する力が強まるような気がしています。」こう話してくれました。
やる・やらないと振り切るのではなく不完全さを知りながら対策をとろうとする。
すぐ解決できないことにも挑む姿勢がお客様を見守り勇気づけ、推進する礎を強くしてくれると思いました。
日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃