”やってみて、だめなら戻せばいい”
未来興業株式会社の創業者、山田明男氏の言葉です。
この企業は岐阜県にある電気設備資材メーカーで
日本一大切にしたい会社にも選ばれた企業です。
先日スタッフと談笑していた時に、同氏のこの言葉が印象深かったという
話をしていました。
理由を尋ねると、ここ数ヶ月お客様から提案内容の了承が得られるものの、
自分の中に蓄積していた”ちょっとした違和感”の原因が分かったのだとか。
スタッフ曰く、山田氏の言葉には
・まずはやってみる
・リスクやデメリットは避けるのではなく、適正に取るもの
というふたつの意味があると考えたそうです。
本人が違和感を抱いていたのは、提案に際して
お客様にとってリスクをできるだけ少なくしようと注力していたつもりが
いつの間にかリスクを避けようとしていたことだったのでした。
リスクを避けることは一見すると最も安全に思えそうですが、実は最もリスキーです(´Д`)
特にコンサルティングにおいてはリスクもしっかりと把握しておかないと
リカバリーが不可能になることとも隣り合わせだったりします。
すると「やってみよう!」があまりに飛躍しすぎていたり
逆にリスクを曖昧に捉えているため、外してはならないリスクが分からず
すべてを入念に考えてしまい、推進力が弱まってしまうこともあります。
スタッフは「自分の慣れ親しんだ提案や進め方にいつの間にか固執していたのかもしれません。
どんなことでも、やるからにはリスクは付き物ですよね。
欲しい状態のためにリスクは避けるのではなくマネジメントする。
そんな当たり前のことを忘れていました。」
と話してくれました。
リスクを適正に取りながら次の行動を取る。
この連続性が本来私たちがあるべき自然体の姿なのかもしれませんね。
日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃