「今の自分の目に見える結果や分かることだけでどうにかしようとするほど、どうにもならないものですね。」
先日談笑していたときにこのようなことを口にしたスタッフがいました。
よくよく話を聞いてみると
自分のコンサルチームのチームメンバーの”ある変化”から気付かされたのだとか。
スタッフがいつものように日報に目を通していた時のことです。
チームメンバーのそれに違和感を覚えたのだそうです。
スタッフは自分自身でもどこに対してそうなっているのかよくわからなかったのですが、
何度も日報を読み返しているうちにようやく”これだ!”とハッとしたのだとか。
それは・・・”語尾”だったそうです。
メンバーの日報に書かれた文面の大半が
「~しないといけない」
「~であるべきだ」
という語尾で記されていました。
これを見たスタッフは「ヤバイ!」と思ったのだそうです。
一見すると意気込みの表れのように読み取れなくはないのですが、
自分の意識や気持ちだけで対応しようとしているかもしれないと思ったからだそうです。
翌日そのメンバーに指示したのは
「~しないといけない」の代わりに
「~したい」を書く時と話す時に使うことでした。
なぜそうしたのか、スタッフに理由を問うと
「思わしくない結果は無意識の言動の積み重ねによるものです。
顕在意識で”~しなければ”と自分をコントロールしようとしても
これでは意識的に強制している状態を作っているようなものだと思います。
であれば”~したい”と強制ではなく自発的にやりたいことだと自分に刷り込ませようかなと笑
なので日々無意識に使っている言葉から変えた方が、行動変容しやすいと考えたんです。」
と話してくれました。
指示されたメンバーは、最初は不思議に思いつつもやってみているような感じだったのだそうです。
ですがしばらくすると指示の意味を理解し「自分で自分の行動を無理に変えようとしていたから
上手くいかなかったのだと気づいた」と言ってくれたのだとか。
結果だけを変えようとしない。
原因を捉えてそれを変える。
スタッフのプロセスはコンサルに通ずるものがあるなと
頼もしく感じました!
人事コンサルタント
金森 秀晃