お客様から部下のもとにクレームメールが届いて、報告をしてくれました。
そこまでは良かったのですが・・・必要以上に重く受け止めてしまい、対策を取るのに余分な労力を投下してしまうんです。
このような上司と部下の間で案件に対しての重要度や緊急度の認識ギャップはどの組織でもよく起こることだと思います。
上司としては、さほどおおごとにするものではないと思っているのに
部下からすると”何も対策を取ってくれない上司”に写ってしまいかねません。
このようなギャップを少なくするためには、下記のふたつの視点を育むことがポイントです。
▼何かが起こる可能性は常にあるという視点
問題がない状態が正常で問題がある状態が異常だと思っていると、過剰にしてしまいやすいです。
上司ができることとしては、平常時の状態をしっかりと認識させることと
普段から「~だったら」と何か平常時と違うことが起こるということを想定させておくことで、これを防ぐことができます。
▼発生しそうなことと発生していることを分類してとらえる視点
何か違うぞ!という可能性をキャッチしたとしましょう。
何か起こるかもしれない可能性なのか、いま本当に起こっているかは分けて考える必要があります。
これを混同して捉えてしまうとすべてがおおごとになり、これでは身が持たないですよね。
上司ができることとしては、部下に可能性なのか既に起こっていることなのかしっかりと現状認識させる、かつ自分も把握することです。
これが対策をどう取るか、または取らないのかの材料となります。
最初の情報は、考えるきっかけを与えてくれるという意味ではとても重要ですが、
さらにそれが本当に起こっていることか、たまたま起きたことなのか、可能性の話なのかを見極めなければなりません。
このひと手間のプロセスを部下に染み込ませると部下も押さえどころが分かり、
本当に注力すべきところに持っているエネルギーを注いで行けるようになると思います。
ぜひご活用ください!
人事コンサルタント
金森 秀晃