新社会人を迎えた皆様、おめでとうございます。
成人式も一つの区切りですが、
自分でお金を稼いで、自分の力で生活をしていくということで
人生において一番の転機となる方も多いのではないでしょうか。
新生活において色々不安なことも多いと思いますし
会社では
先輩、上司に失礼のないように…
スタートダッシュで躓かないように…
と気をはっている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな皆さんに応援の気持ちも込めて、誰でも簡単にできて
上司（特に経営層）から確実に信頼されるコツを
贈り物としてお届けしたいと思います。
そのコツは、一言でいえば…
「ないこと前提」
です！
例えば、あなたが今出勤している職場、会社で支給されるもの、
机、椅子、パソコン、仕事で使うソフト、スマホ、ペン、ノート、
付箋、コピー用紙、すべてにお金がかかっていますが
最初からあるから特にありがたみも感じないかもしれません。
ですがそれは過去その会社の先輩方が汗水たらして稼いだお金で買われたものです。
しかも皆さんが入社するタイミングにあわせて
誰かが発注して入金して仕分けして、配布する準備もしてくれたものだと思います。
それを最初からあるから特に何も思わない、
もしくは社員として当然の権利だと思うのは「あること前提」です。
一方で、自分たちのためにここまで環境を整えていただいてありがたいと思うのが
「ないこと前提」です。
組織の一員になるわけですから決して卑屈になる必要はありませんが、
まだ何もその組織に貢献していないにも関わらず、
そこまでお金と労力をかけて準備していただいている
ということを忘れてはいけません。
それが「当たり前」だと思っていいのは学生まででしょう。
「今、自分の身の回りにあるものが当たり前ではない。
その恩を返せるように頑張ろう」
そう思うのはタダですし、決して損はしません。
しかもこういう発想で仕事をしていたほうが成果があがりやすいのはもちろん、
（今あるものの背景や過程を推し量ることができる人の方が成果が出しやすいに決まっているからです）
何でもない当たり前に感謝でき、人の良いところを見ることができ、
心が豊かになり、人生のクオリティも高めていくことができます。
ちなみに、なぜこの発想でいるだけで上司からの信頼が高まるかといえば、
組織でポジションが上の人ほど
あらゆるものが「当たり前」でないことを
身に染みてよくわかっているからです。
特に創業者や会社が小さい時からいらした方は、
何もないところから商材を生み出し、事務所を借りて、
電話代を払って、給料を払って、時には借金をして
ある意味大量出血（支出）しながら全力疾走（営業活動など）をして
生き延びたような体験をしていらっしゃるわけですから
「ないこと前提」がしみついています。
お金もない、時間もない、人脈もない、情報もない、技術もない、
基本的にそういう状態からすべてのビジネスはスタートします。
その中でも社員がそういった不自由を感じず安心して働ける場を作ろうとして
新入社員の環境を整えているわけですから、
「ないこと前提」で今の環境に感謝する社員を可愛いと思わないはずがありません。
なんならそんな発想をしている社員を見かけたら思わず抱きしめてやりたくなるかもしれません（笑）
職業人としても真っ当な考え方で信頼できると感じるのは当然のことです。
こんな風に、みなさんが全く損することなく、
メリットだけを享受できるような発想ですから、
困ったときにはこの前提を思い出し、それを組織で口に出してみてください。
きっと素敵なことが訪れますよ(*^^*)/
人事コンサルタント
金森秀晃
