・部下の話を聴かねばと思うものの、面談中にうまく話を引き出せない
・どんな質問をすればいいか考えているうちに頭が真っ白になってしまう
・面談が一問一答の尋問のようになってしまう
期末評価面談などの時期が近づくと、このようなお悩みを良く伺います。
普段のコミュニケーションだったらよいものの、
かしこまった面談となると緊張してしまって、
なかなか相手の本音を引き出せないまま気まずい空気に…
という方も少なくないのではないでしょうか。
今日はこのようなお悩みをお持ちの方でも
上手に話を引き出せるようになる秘訣を一つお伝えしたいと思います。
その秘訣とは…
Same Page!
つまり同じ景色をみるという意味でして
相談者がその時おかれた状況や空間をイメージして、
同じ景色を見るように質問をする!ということです。
例えば相談者から「上司から~と言われて辛い」という発言があったとします。
その一言から
・いつも上司はそのようなことを言うのか?
・誰に対しても言うのか、あなたに対してだけなのか?
・周りには誰がいたか?
・その人たちはどのように見ていたのか?
・あなたはその時どういう心境だったか?
・家に帰ったあとどんな気持ちだったか?
・誰かにそのことを話せたか?
・前後で何か変わったことはなかったか?
などなど、その時・その場面をリアルにイメージして
同じ絵を見ようとすると様々な質問が無数にわいてくるわけです。
相談者の心境に理解を示しながら、
それらをカウンセラーと一緒にたどることで、
相談者も客観的に状況を確認できるようになります。
その質問に答えられない、話ができないくらいの状況であれば、
積極的な沈黙を共有するという選択肢もあります。
同じものを見て、同じように感じようと歩み寄ってくれる人間の存在を感じるだけで
自然と相談者も癒されていくでしょう。
カウンセリングの最も重要な目的は、質問を通して相談者の客観性を高めることです。
それにより思い込みや新たな観点に気づかせて導くことができるからです。
だからこそ、相談者がその時おかれた状況や空間をイメージして、
同じ景色を見るように質問をしていく過程は、
非常に理にかなったプロセスと言えるわけですね。
他にも効果的な面談方法などについてもyoutubeでアップしていますので、
良かったら参考になさってみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃