コロナによる減収で経営が悪化し、
そのまま外来患者も戻らず苦しい思いをしている医療機関、
一時的なダメージはあったもののすぐに持ち直し、
しっかり黒字に転換、さらに信頼度を高めて収益をあげた医療機関。
両者を分かつものはいったい何でしょうか?
それは一言でいうならば、
「機動力」
と表現するとよいかもしれません。
もう少し詳しく言うと、
常に刷新される情報を正しく精査し
ミッションとリスクを考え、
病院として今どうするべきかをすぐに決断し、
状況が変わったらそれもすぐに修正する、
そうした機動力のある組織ということです。
一つのメッセージをもとに、
個々の思いや意見はあれど決まったことを全員で遂行しきれる。
そんな組織が今、順調に経営をなさっているといえるでしょう。
それが一人のカリスマのリーダーシップだということもあると思いますし、
ガバナンスの整った組織だったということもあると思います。
ここで一つ申し上げておきたいことがあります。
もし前者の場合「一人のカリスマ」の力によって成し得たことを
そのままにしていては、今後の安定経営は見込めないということです。
カリスマによって何がもたらされたかということを把握し、
それを「仕組みにする」ことまでが、
この難局を乗り越えたといえるゴールだ
ということをここで明確にお伝えしたいと思います。
では「仕組みにする」「仕組みになっている」とはどういうことか?
その評価基準は、
たとえそのカリスマがいなくても、
同じような機動力と一体感をもって、
チーム全体で軌道修正を繰り返せる状態になっているか
ということになると思います。
一人のカリスマに依存せず、仕組みにするための手段が、
意思決定の仕組みであったり、
管理者育成であったり、
人事の仕組み(人事制度全般)だったりするわけですね。
この日本で病院経営を続ける限り、
現状苦戦を強いられている病院も、
カリスマの力で難局を乗り越えた病院も、
否応なく変革を迫られる時が来ます。
どのような変革を行うにしても必ず必要になるのは、
環境に合わせて、職員が疲弊することなく
一体感をもって変革できる組織です。
最も強い組織とはいうまでもなく「進化・変化できる」組織だからです。
それは歴史が証明しているでしょう。
もしうちは不十分かもしれない…という方がいらっしゃれば、
是非、今から少しずつでもその備えをしていかれるとよろしいかと思います。
そうしたヒントをお伝えできる場を作りたいと思い、
この度、人事制度や組織作りに関するオンラインセミナーを
開催させていただく運びとなりました。
お時間合えば是非ご参加ください。
【11/18(木)14:00-15:30 @Zoom】
モンスター社員を生まない!人事評価制度セミナー
~小さな組織必見!社員の心に火をともし、一体感をもたらす仕組みづくり〜
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※終了しました
人事コンサルタント
金森秀晃