先日スタッフと談笑していた時のことです。
スタッフの95歳になるおばあさんが、ウォーキングをルーティンにしているそうなのですが
歩きにくくなってきたから補助器が欲しいとおねだりされたと話してくれました。
「内心そりゃそうだよって思ったんですが笑、変化に適応して対策立てるのは見習わないとなって思いました。」
と言っていました。
もう杖をついて歩いている方もいる年齢なのに、
なんでそういう行動を取れるのか、不思議に思っておばあさんに質問したそうです。
すると「”籠(かご)に乗る人担ぐ人そのまた草鞋(わらじ)を作る人”だよ」
と言われたのだとか。
この格言の本来の意味は
”世の中には階級・職業がさまざまあって、同じ人間でありながらその境遇に差があること”というものです。
スタッフのおばあさんは、この格言から
「境遇に差があるというのは、見方を変えるとそれぞれの役割があるということだよ。
だからこんなシワシワ婆さんでも、こうやって工夫し続けるのを見せるのが
いまの自分にできる役割と思ってさ。」と話してくれたそうです。
これを聞いたスタッフは、境遇は自分でコントロールし難いものだと思っていたけれど
置かれた境遇を役割と捉えることで、一気に自分自身で工夫の余地を見出すことが出来るのだとハッとしたのだそうです。
スタッフはおばあさんから
「あんたがどういう仕事してるか詳しいことはわからないけど、
籠に乗る人でも草鞋作る人でもどっちでも与えられたものだと思ってがんばりなさい」
と言われたんですと話してくれました。
仕事においても、納得のいかない役回りや仕事が必ずでてくるもの・・・!
置かれた場所や境遇を役割と捉えて工夫を続けることが、
結果的に新しい自分を発見したり、置かれた役割に愛着が沸いてくるものだと
スタッフのおばあさまから学ばせていただきました(^-^)
人事コンサルタント
金森秀晃