部下に何度指示しても、指示通り行動しない。
参加の可否を確認するような簡単な提出物ですら、期限を守らない。
その一方で、勝手にマイルールを設定し、組織のルールを変えてしまう。
皆さんの周りには、このような上司が手を焼いてしまうような部下の方がいるという経験はありませんか?
それはもしかしたら、
部下が上司の優先度よりも自分の優先度で仕事をしているからかもしれません。
上司も部下も仕事中は複数のタスクを同時にかかえています。
限られた時間でタスクをこなすため、重要度や緊急度を考慮し、タスクに優先順位をつけ仕事を進めていくかと思います。
しかし、緊急度や重要度だけで仕事をゴリゴリと進められるほど、私たちは強くありませんよね。
「この仕事は面倒な作業があるから、明日に回そう」
「今は細かい仕事をしたい気分じゃないから」
といった個人の感情で、仕事の優先順位を簡単に変えてしまいます。
ですので上司がいくら部下にタスクの優先順位を指示しても、部下は上司の指示を優先しない可能性があります。
そうすると、重要・緊急なことであったとしても、部下は自分の都合や感情を優先してしまうため、指示どおりに動かなくなってしまいます。
対策としては、部下の判断基準を作る事です。
自主性だけを大事にすると、本人の主観に仕事を委ねてしまうことになり、
成果を出すための行動からずれてしまいます。
得たい成果のための行動をとっていたらOKであることを伝える。
そういう行動でなかったら介入する。
一見地味ですが、このようにして部下の判断基準を作っていきます。
社会人たるもの「言われたことに対して、自分で考えて実行するのは当たり前でしょ!」と言いたくなるかもしれませんが、
まずはトライしてみてください(^^ゞ
人事コンサルタント
金森 秀晃