医療機関の方々とお話をさせていただく中で、最近とりわけ、
医療従事者のメンタルヘルスに関するものが増えてきています。
というのも…
・デルタ株出現で終わりが見えなくなってきた
(ワクチン2回ではどうも終わらなそうだということがわかりだした)
・変異株の影響で今まで以上に気が抜けない
・オフの日に遊びに行けずストレスが溜まっている
・家族にも(小さいお子さんにも)我慢させている
・医療従事者というだけで自分も家族も、心ない差別をされる
・自分がクラスター源になったらという不安をいつも抱えている
・クラスターを起こしたら患者の命が危ないというプレッシャーを抱えている
・現場ではベスト尽くしても救えない人が増える
・どうしようもない、やり場のない怒りが医療従事者に向く
・デマにより患者が翻弄された結果、現場が疲弊する
・人員不足による残業
このような背景があると伺います。
他にも当事者にしかわかりえない葛藤なども多々あるのではないかと思うと本当に胸が痛くなりますね。
実際にそうした方のカウンセリングをしてる中で、一番よく伺う言葉が、
「わかってくれてないというのが一番辛い」というお言葉です。
大変な患者さんを毎日診なければならないということや
死に直面するということなどについては、プロ意識で耐えることができても、
コロナの患者を受け入れられないのが病院がさぼっていると捉えられたり、
「医療従事者に感謝」と言いながら飲み歩く人がいたり、
いわゆるフェスなどの密集した写真をみたり、
どんな思いで毎日仕事にいってるかをわかってくれていないと感じたりすると、
ヘナヘナと力が抜けていくのを感じるというのです。
(同時に経済をしっかりまわさないといけませんので、それぞれの事情があり難しい側面もあるのですが…)
実際、いつでも入退院の調整ができるようにと、病院に泊まり込みで
診療にあたってくださっているような先生もいると聞きますが、
ふとした時に、控えてほしいとお願いしているようなことをやっている人を見たりしたら、
がっかりするというか、勘弁してくれと思っても仕方ないと思います。
私たち一般人にできることはとても限られています。
医療従事者の方々の葛藤や辛さをすべてを理解するということは難しいし、
わかったなんて簡単に言えるものではないと思うのですが、
私たち一人ひとりが「わかった人なりの行動」をとることで、
感謝を示したり、励ますことはできるのではないでしょうか。
国民一丸となって、この難局を乗り切っていきたいですね。
手洗い、換気、不織布マスク、ワクチンなどなど、私もできることからしっかりやっていきたいと思います!
人事コンサルタント
金森秀晃