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私たち日本人には破天荒でアウトローな血が流れている!?

私たち日本人には破天荒でアウトローな血が流れている!?

皆さんは、明治大学教授で歴史学者でいらっしゃる清水克行氏の書籍『室町は今日もハードボイルド』をご存知でしょうか?

私の中のイメージでは平安の優美さを受け継いだようなお淑やかで雅な印象と、武家の先駆けの時代ということでキレイな武士道が混在したような印象を抱いておりました。

しかし…実際のところは、武士道もへったくれもなく、破天荒で書籍のタイトルの通りハードボイルドな人々がたくさんいらした時代だということなのです(笑)

例えばですが、農民が武器を手に隣村と戦(いくさ)をしたり、行きかう船から通行料をせしめる「賊」が横行していたり、夫の浮気相手を妻が仲間を引き連れて襲撃したりと、室町時代の日本人はかなりアウトローだったとのことで…!衝撃ですね。なんとも荒々しい!!

具体的にどのようにアウトローだったかやここから学び取れるものについては本をお読みいただくとして、ここでは私が感じたことを一つ書いてみようと思います。

それは、

私たちはもっと自分の気持ちに正直に、自由に生きて良いのではないか?

ということです。

「清貧」だとか「見返りのない忠誠心」だとかをなんとなく日本人だからという理由で「こう思わなければならない」というように考えている人が多いような気がしているのですが、
昔の日本人である室町時代の人々はそんなことはなくもっと奔放に生きていたという事実がここにあるわけで、
そもそものアイデンティティのようなものから疑ってもいいのではないかということに、なんだか希望を抱いたのです。

もちろん武士道や多くの日本人がもつ価値観が悪いものだとか、そういう話がしたいわけではありません。
非常に機能的で日本が誇るべきあり方だとも思っています。

しかし、日本人だし周りもそうだからなんとなく自分もそう思わなければならないという、なんとなくの同調圧力で流されて生きてきた私たちが、
ご先祖様でいらっしゃる室町時代の人々の破天荒でアウトローな一面も私たちは受け継いでいるのだと思えば、
本当に破天荒に振る舞う必要はありませんが、少なくともそうした気持ちに蓋をせずに本来の自分を取り戻せるような気がしたのです。

武士道の精神が宿った自分、大和撫子の精神が宿った自分、室町時代の破天荒でアウトローな精神が宿った自分、平安時代の優美で雅な精神が宿った自分、様々なルーツがあると思うと、アイデンティティももっと自由に、変幻自在にできるのかもしれませんね♪

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