「わかりました!」という言葉ほど疑わしいものはないですよ・・・”
OJT研修中に受講者の方から漏れた言葉です。
よくよくお話を伺ってみると、中途採用の方の指導をしていて、
指導後「分かりました!」と答えたので次やる際にやっている所を見せてもらったら、全然できてない・・・!
という事が続いているとのことでした。
「分からないなら、分からないって言って欲しいんですよね」
と、少々憤っているようでした。
教える側の方々からすると、
ごもっともです・・・!という感じですよね(;^ω^)
教える役割を担う方からすれば、覚えて早く独り立ちできるようにと、
忙しい中いろいろと準備してるからこその切実な意見だと思います。
今日はこの頑張りが教える・教わる側双方に効果的に反映されるよう、
教えるときに使わないほうが良い言葉をひとつ、共有したいと思います!
それは「わかった?」という言葉です。
「え・・・??毎日使ってるんですけど( ゚Д゚)!」
というお声が聞こえてきそうですね。
ちょっとオーバーかもしれませんが、
毎日使いまくっているOJTの方だったら
ひとまず禁句だと思っておいた方がいいかもしれません笑
なぜなら、わかった?と問われたら、
初めて教わる側からすると、
「(たぶん)わかりました!」と言っている可能性が大だからです。
つまり、自分でも自分が分かってるか曖昧な状態という事です。
その代わり、教えたらぜひ使って欲しい言葉があります。
それは「自分なりの言葉で説明してみて」です。
冒頭の言葉を発したOJT担当の方にこれを伝えた所、
最初はかなり難色を示されたのですが笑、
そこまで先生が言うなら・・・という事で、
次の研修までの1ヶ月試してみてくれました。
1か月後。
OJT担当の方の表情を見て、効果の程をはかり知ることができました。
感想をきいてみると
「自分で説明してもらうことで、
自分の教えたことがこんなにも伝わってないのか・・・!
と最初はものすごいショックでした。笑
ですが同時に、自分にも1度に全部理解してもらおうとか、
わかってるはずだという思い込みがあったなと思いました。」
と全体に共有してくれました。
「理解させようとしていた時は、理解できてないことばかりに目が行っていました。
ですが、一気に理解できないこと前提で、理解できてないことを見つけよう、
という感覚で教えた方が、相手ができるようになったことが増えている
事が見つけられるように思います。
この方が楽しいし気がラクです。笑」
とも話してくれました。
教わる側が理解している前提で、理解の是非を問うよりも、
現時点の理解度をはかる確認や、
教わる人自身が何を理解していて何が理解できてないのか
を自ら認識できていた方が、
理解できたときの喜びや充実感が高まり、
より仕事への意欲もわいてくるかもしれません。
教わる側がレベルUPすることで、
教える側も教えるスキルの向上や仕事そのものの精度を上がるというような、双方に取り組んだ効果が享受できるサイクルに入れるように思います。
ぜひトライしてみてください!
人事コンサルタント
金森秀晃