「人生においては何事も偶然である。しかしまた人生においては何事も必然である。このような人生を我々は運命と称している」
哲学者、三木清氏の言葉です。
試行錯誤して、できなかったことができるようになる。
人が成長できたと実感できる瞬間ですよね。
ところが最近、上司が部下になぜできるようになったのか訊ねてみると、
「いやー、たぶん偶然です」
「運が良かったんだと思います」
など、自分の積み重ねてきた結果を、偶然の産物として片付けてしまうことが多いんですよね、ともったいないと仰る上司の方が多いように思います。
確かに、最初は偶然できるということもあるかもしれません。
ですがこれを必然として、自ら意図的に結果を作ることができるようになれるプロセスがあります。
今日はそれを共有したいと思います!
それは”偶然を分析する”ことです。
自らが無意識で取った言動を、
・どのような精神状態で
・どういう手順で
・どういう言動をとったか
という感じで細分化していきます。
たくさんの偶然を、項目に沿って分類していくことで
どういう行動パターンをたどると自分は結果を出しやすいのか、傾向が明確になります。
次に取り組む時は、行動パターンに沿って意識して行動し、さらに分析・・・
ということをやっていると、必然的に結果を作れる行動を取れるようになる、という感じです。
自ら構築したプロセスで必然的に結果を作れるようになると、
偶然上手くいったこともそうでなかったことも全て自らの材料として活用できるようになり、
その場の結果に囚われない、粘り強さを育むことができるのではないでしょうか。
もしもあなたの部下で、偶然だと評する方がいたら、ぜひ活用なさってみてください!
人事コンサルタント
金森秀晃