先日、研修中、新卒の介護士の方からこのような相談をいただきました。
「死にたい、もう殺してくれ、という利用者さんがいらしたのですが、
なんて返せばよいかわからず、沈黙してしまいました…
私はどうしたらよかったのでしょうか…?」
確かに、どのような言葉をかければよいか、
戸惑ってしまいますよね・・・!
私も必死でその際に考えましたが、
情けないことに、やはり「いい答え」なんて出てきませんでした。
講師の私も困ってしまい…
他の生徒さんに助けを求めると…
ベテラン介護士の方の答えは…
「そうね…私だったら…
今は天国も地獄もいっぱいで大行列みたいですよ。
コネでもないと今はちょっと難しいみたい!
って明るく言ってみるかな!」
とてもおしゃれ…(゜д゜#)!!笑
まさに魔法のコトバのようです。
関係性にもよるのかもしれませんが、なんだかほっこり、
明るい気持ちにさせてくれる優しい言葉ですよね。
質問をしてくれた新人さんがその方に
「どうしたらそういう答えができるようになりますか?」
と質問をしてくれたのですが、その答えがまた秀逸だったのです。
「うーん。こればっかりは年の功じゃないかな。笑
でもね、〇〇さん(質問をしてくれた新人さん)、私は沈黙でいいと思うの。
受け止めて、そばにいて、ただ手を握ってあげるだけで立派だと思う。」
その瞬間、その方が、要領がよかったり、口がうまいということではなく、
自然体で利用者さんに真摯に向き合っていらしたからこその一言なのだなぁ
と痛感しました。
気の利いたことを返さなきゃとか、うまくやらなきゃ、
という気負いから、つい、忘れがちなことですが、
生身の人間をそのまま受け入れて、等身大で率直に素直に向き合うことの重要性を
改めて教えていただいたような気がします。
生徒さんから学ばせていただくことが本当に多い仕事ですが
日々感謝、日々進化ですね!
私も率直に、素直に、頑張ります!
人事コンサルタント
金森秀晃