「優秀なコンサルタント」とは、どのようなコンサルタントでしょうか?
様々な条件はあると思いますが…
まず、大前提としては「クライアントの期待を超える」ことですよね!
ただ、このクライアントの期待を超えるということがなかなか難しかったりするものです。
なぜなら、クライアントの期待を明確にしないまま走り出すコンサルタントが多いからです。
例えば、クライアントAとクライアントBが全く同じ成果を得たいとしても、
クライアントAの求める進め方、コンサルタントに求めるものと
クライアントBのそれとは異なりますよね。
クライアントAの経営者は、制度完成はもちろんだが、
作る過程でそもそも人事制度とはということを学ばせたい、
見切りの早い管理者層に人を教育するには段階があるのだということに気づいて欲しい、
という想いをもって、そうした点をメンバーに気づかせることを
コンサルタントに一番に求めているとします。
一方で、クライアントBは、
スピードを求めたいのでまず骨組みの提供をしてもらい、
自分たちでささっと作った基準について
それが成果につながるか客観的レビューが欲しい、
また、第三者的な立場で評価面談後のインタビューなどをして
よいものに仕上げていきたいということを
コンサルタントに求めているとします。
それに気づかないまま、同じように進めても、
どちらの期待値も超えることは叶わなそうですよね。
そういう意味では、期待値を超えるためにも、
相手の期待値を解き明かし、(場合によっては)調整しながら、共有する、
というカウンセリング能力が最も求められる部分と言えるのかもしれません。
改めて、今わかったつもりになっているクライアントの期待値を考えてみたいですね!
人事コンサルタント
金森秀晃