8月!!
今年はコロナの影響もあり、遠出を控えようとなさる方が多いようですね。先日スタッフとこれまでの夏休みの思い出話を談笑していたときのことです。スタッフが自分の家族の話をしてくれました。
そのスタッフには今年96歳になるお祖母さんがいるそうです。昨年、夏休みを使って帰省した際に、自分としては普通に話してるのに何度も聞き返され、内心「歳を取ると1年経つだけでこんなに機能が変わるんだな」などと思っていたそうです。
数日間実家を満喫し、東京に戻る日。「ばあちゃん、耳が遠くなって大変でしょ?」と何気なく話し掛けました。お祖母さんは「いや、全然。むしろ快適なくらいだよ。」と微笑みながら言いました。スタッフは耳が聞こえない=これまでの生活がしにくいから不便という風に思い込んでいたため、驚いて理由を尋ねたそうです。
お祖母さん曰く、”本当に大事なものだけが入ってくるようになったから”というものでした。
・耳が聞こえなくなった分、悪い情報や人の愚痴不満とか、聞く必要のないことを聞かなくても良くなった。
・自分にとって本当に大事なことや、やってほしいことは、周りの人が自分に言ってくるようになった。
スタッフは「私は、当たり前のようにあったものがなくなると、今までの延長線で考えて、つい不便さとかあれがないからできない、という考えになりがちだったなと気づかされました。祖母のように、なくても恵まれている部分に目を向けられる考え方をが出来るだけで、できることがもっとあると感じられるような気がしました。」と振り返っていました。
私たちはつい、目に見えるものや触れたり感じられるものだけを有ると捉えてしまいます。無いことから得られることも捉えることが出来るだけで、より一層自分の人生を豊かにしてくれるのかもしれませんね。
人事コンサルタント
金森 秀晃