「失敗の原因は外部ではなく全て己れにある。
それを認めなければ前進はない。」(孫正義氏)
平成の稀代の名経営者と言われる孫正義さんもおっしゃるように、
すべては自分に原因があると捉えることで、
物事は進み、成果も出すことができるというのは、
誰もが理解できることではありますが…
実践・実行することは難しく、
それゆえ、人にさせることも大変難しいと言われています。
だからこそ、「自責の人間を増やす」ことは
人事、教育関連で永遠のテーマとも言われているのでしょう。
(実際私も偉そうに「自責」の効能について語らねばならないことは
ありますが、日々、その難しさと戦っております。)
先日、研修の最中にこんな質問をいただきました。
「僕は、うまくいかないことがあると、
どうしても、人のせいにしたくなるし、
環境要因のせいにしたくなってしまいます。
そういう人は管理者に向いていないでしょうか?」
この質問に対する答えは、Noです!!
おそらく、人類誰しもが「人のせいにしたくなる」し、
「環境要因のせいにしたくなる」と思います。
Appleのスティーブ・ジョブズ氏も、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏も
例にもれずそのように思う時があるでしょう。
しかし、そうした方々は、
どういうときに人のせいにしたくなるのか、
どういうときに逃げたくなるのか、
どういうときに環境要因のせいにしたくなるのか、
どういうときに仕方なかったといいたくなるのか、
どういうときに人に対してイライラしてしまうのか
こうしたことを、どこまでも自身に問いかけ、
向き合っていらっしゃるのだと思います。
そうした気持ちと向き合うことは
嫌な自分、汚い自分、格好悪い自分をみるようで、
なかなか蓋をあけたいという気持ちはなりにくいですよね。
これこそが、
「わかってはいるけど実践することは難しい」
所以なのではないでしょうか。
そういう意味では、
無理やり「自責にしよう」と躍起になったり、焦ったりするのではなく、
人のせいにしたくなったとき、環境のせいにしたくなったとき、
落ち着いて、そうした気持ちと向き合い、
自責であるということに納得感が得られるまで
しっかり考え抜くことが一番の近道といえるのかもしれません^^
人事コンサルタント
金森秀晃