バスケットボール男子Bリーグのレバンガ北海道に所属する、折茂武彦選手が現役引退を表明しました。
チームスポーツの場合、一般的に30代でベテランと称されますが、折茂選手は選手生活27年の49歳での引退。レジェンドと称される領域でした。
私はバスケットボールに詳しいわけではないのですが、
折茂選手のことは年齢が近いということもあり、勝手に親近感を抱いていました 笑
スポーツ選手はどちらかというと、微細な動きを突き詰める職人的な方が多いような印象がありますが、折茂選手はその逆をいく方ではないかと思います。
彼の言動は全て、自分がうまくなることよりも、”日本バスケットボール界をメジャーにする”という強烈な目的意識から紡ぎ出されていると感じずにはいられません。
自分が日本代表に選ばれるために、あえて(当時)弱小チームに所属したことも、
給与が保証される実業団チームではなくプロ転向をしたことも
チーム存続のために法人の理事という未知の世界に足を踏み入れたことも
全てはバスケットボールをメジャーにするためだったのです。
選手生活を長く続けるだけでも、身体面でのレジェンドということもありますが、
折茂選手は、未開拓だった日本のバスケットボール界を切り拓いていった、レジェンドでもあるのではないかと思います。
個を磨き充実させ、自分の満足に浸ろうとするでなく、
最初から大義を抱き、未熟な自分を内包しながら続けるプロセスが、レジェンドと呼ばれる所以なのだと思います。
そのプロセスには、怪我やチームの経営難など語りきれない葛藤を抱えながら歩んだのではないでしょうか。
私たちも、自らの大義を持ち、それに沿った言動を取り続けられているのだろうか。
日々自分に問いかけながら、仕事に取り組むだけでも、目に映る世界が変わって見えてくるかもしれませんね。
人事コンサルタント
金森 秀晃