「あの時、違う方法をとっていればよかった」
「この課題にはどっちの方法が有効だろうか」
など人間は無意識に「悩む」ようにできているなと思うことが時々あります。
「悩む」というと、一般的にはネガティブな印象が強いように思います。
悩んでいるときは苦しいでしょうし、気分が滅入ってしまうこともありますよね。
ですが、振り返ってみると悩んだ経験が今の自分を作ってくれたというポジティブな側面もあるように思います。
「悩む」というのは脳のクセのひとつです。
脳は、既存の慣れ親しんだ枠組みで判断したり、理解したがるというクセがあります。
これが経験則であったり、学習能力と呼ばれるものです。
しかし、新しいことにチャレンジしようとすると、必然的にこの枠組みでは理解できないことだらけだったりします。
それまでの自分とは異なる選択肢を見つけ出すため、通常の判断よりもエネルギーが必要になります。
これが”悩む”の正体だと思います。
脳のクセだと言われても、
真面目な方ほど”悩む“ことは停滞している、何も出来てないと思いつめてしまうことがあるかもしれません。
同じことを繰り返しているようでも、悩み続けた結果、以前とは異なる考えや行動し始めていたら、その期間は何もしていなかったのではなく、実は変化が生じていると言えます。
成長は坂道を駆け上がるように劇的に生じるものというよりは、らせん階段を登るように少しつづ生じていくもののように思います。
自分は成長していないのではなく、自分の成長に気づいていないだけ。
そう思うと少しラクになりますよね^^
正しい選択かどうかというのは、実は蓋を開けてみなければわからないことが多いかもしれません。
”悩む”というのは、正しい答えがわからない状態と向き合い続けながらも行動し、自分の可能性を広げるために必要なプロセスのように思います。
人事コンサルタント
金森 秀晃