先日弊社で新年会をやったときのことです。
あるスタッフが、1歳の甥っ子がまったく食わず嫌いをしないのに驚いたという帰省時の話をしていました。
(小さい子はおせち料理はあまり好まないことが多いのですが、黒豆など自分から欲しがったそうです)
「出されたものを選り好みせず、素直に食べてみたらおいしいということが分かった。ということなのだと思います。
仕事でもいえることかもしれませんが、”食わず嫌い”をやめるというのは、自分の選択肢を広げるという意味でも重要だと学ばされました。」
とそのスタッフは語ってくれました。
食わず嫌いをやめてみることの重要性に触れているのが、
それがスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した
「計画された偶発性理論」というものです。
これは「キャリアの8割は偶然によって決定される」という前提に基づいた理論になります。
たとえば、仕事を選ぶとき、人との出会いや何の気なくとった行動が
決断をするときの後押しになったということがあるということがあるかもしれません。
「計画された偶発性理論」では、個人のキャリアはそうした予期しない出来事の積み重ねで作られるというものになります。
このときに「やりたくない」「面倒くさい」などと食わず嫌いをして、最初から自ら選択肢を狭めてしまうと、本当は自分に向いているはずの仕事やスキルアップの機会をみすみす逃していることになってしまいます(+o+)
自分で”望む偶然を作り出すための行動のコツ”というのがあります。
①「好奇心」 ―― 絶えず新しい学習の機会を模索し続けること
②「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること
③「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
④「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
⑤「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
目標を決めたからこそ最短距離でまっしぐらに進もうとすると、
これは目標には関係がない(ある)からやらない(やる)と
”食わず嫌い”の思考に陥りがちになるかもしれません。
現時点で一見関係がないように感じられても
なにか関係があるかもしれないと思いながら取り組んでみると
巡り巡って自分の財産になるのかもしれませんね^^
人事コンサルタント
金森 秀晃