20年程、人材育成という仕事に携わり、
かつ、経営者という役割を担っていると、
あるポイントで飛躍できる人間とそうでない人間の区分が
徐々に明確になってきたところがあります。
そのポイントとは何か?
元々の資質?
能力?
学力?
気合?
情熱?
覚悟?
いずれも確かに必要な要素の一つではあると思いますが、
ブレイクスルーする人間が必ず持っているのは…
コンプレックスと苦手をエネルギーに変える力
だと考えています。
例えば、弊社で活躍する講師、コンサルタントの中には、
自分を最も良く知る母親という存在から、
「あなたは、口がうまくないんだから、
絶対に営業職や人前で話す仕事だけはやめなさい」
と言われた経験を持つ人間がいます。
にも関わらず、人前で話すことを生業とする職業を選ぶのも驚きですが(笑)
確かに、入社当時はプレゼンテーションなどは決して褒められたものではありませんでした。
しかし、そのスタッフは、そこで諦めませんでした。
「自分はうまく話せないけど、覚えることは得意だから繰り返し練習して、シナリオを覚えて余裕をもって話せるようにしよう」
「自分は臨機応変にうまく話せないから、わかりやすい資料を準備しよう」
「自分は面と向かって上手に話せないから、先にメールで自分の考えを誤解なく伝えておくようにしよう」
など、自分のコンプレックスや苦手なことを自分が得意なこと、
苦手とまではいかないことを使って補おうと努力していました。
その結果、何が起こったかといえば、
なんと、パターンがストックされたからか機転の利く話し方ができるようになったり、
講師として人前で話すことも難なくこなせるようになったというわけです。
このように、
コンプレックスや苦手を力に変える力、技術を身につけることができれば
苦手だから無理、できない・・・
ではなく、
苦手だからこそ、自分ができることで補おう
と、できることからはじめることができます。
八方塞がりだと思ったときこそ、今できることを探してみると、
それがブレイクスルーのきっかけになるのかもしれません♪
人事コンサルタント
金森秀晃