うちのような中小の病院は前職の給与を考慮してやらないと採用できない・・・
賃金テーブルを決めても結局それを超えて出さないと採れないから意味がない・・・
今更決めても余計な混乱を招くだけ・・・
このように、現在の賃金制度に違和感は覚えつつも、
配置基準ありきのこの業界では、その制度が足枷になるという矛盾を
感じている方々は少なくないのではないでしょうか?
実際、医療・介護業界には、
賃金制度をきっちり決めていくことは本当に「馴染まない」のでしょうか?
そのコタエは・・・
確かに、現状は「馴染まない」と言わざるをえません。
しかし、それ以上に、
それを前提としてでも、無理をしてでも、
「馴染ませることの方が重要である」と考えています。
と申しますのも、
たしかに施設基準等の兼ね合いもあり、人を採らねばならない状況は存在すると思います。
しかし、その方が思ったような仕事ぶりをしてくださる方でなかった場合、
組織としてどのように対処することができるでしょうか?
実は、しっかりとした賃金制度や就業規則がない限りは、
その方に対して使用者側は、全く為す術がないのです。
賃金を下げることも、当然辞めさせることもできません。
(とんでもないことをされてもです)
それが、今まさに頑張っている社員のモチベーションを大いに損なう可能性もあります。
(これが最も大きな問題ですね。)
これだけ労働者側の権利が強い社会において、
ほぼ何も規定するところがない賃金制度というのは相当なリスクであると感じています。
制度をきっちり決めつつ、幅をもたせるための色々な策は五万とありますが、
とにかくまずは、制度の骨組みをきっちりデザインしておくことが
経営の安定化のために、何よりも重要といえるのではないでしょうか。
そうはいっても、もはやどこから手をつけてよいかわからない!という方も多いと思います。
そんなときは是非一度、弊社のコンサルタントまでお声がけくださいませ(^_^)/
実際に今改革をするしないに関わらず、道筋を付けるお手伝いはさせていただけるかと思います。
人事コンサルタント
金森 秀晃