孫子の兵法の中には、「兵は詭道なり。」という格言があります。
「詭」は欺くということであり、騙して罠にはめよということですね。
命をかけた戦いの中では、
敵を欺き、騙すこともまた、重要な戦略ですよ
ということを、提言したパートですが・・・
正直、この平和ボケした日本のおいて、
この解釈は受け入れがたいこと極まりないと思います。笑
また、日本人は「善」か「悪」か、ついつい白黒はっきりつけたくなる性分
でもありますので、余計に馴染みにくい考え方ですよね。
しかし、「兵は詭道なり。」を良いか悪いかで断じるのは
少々、早計な気もしてきます。
(なんたって、大昔から語り継がれてきた兵法の中にあるお話ですからね。)
そこで、
どういうことかを、私なりに紐解くとすれば・・・
世の中には、
圧倒的弱者のような様相を見せながら、
あなたに噛みつくために、あなたが油断するまで、
気配を消して血に飢えたサメのように待ち続けている
人間もいるかもしれないし
満面の笑みで、あなたの手を優しく包み込み、
「ずっとあなたの味方ですよ」と言いながら、
あなたの弱みを徹底的に握って突いて、
勝ちに行こうとする人間もいるかもしれない
ということも、頭に入れておくべきではないかということです。
何が言いたいかというと・・・
もちろん、あなた自身が誰かを欺くという選択肢を
掲げたところで、採用する必要はないのですが、
最低限、この世の中には
手段を選ばず、あなたを欺こうとする人もいるということを
知っている必要はあるのではないでしょうか、ということです。
そうした感覚で改めて、
「兵は詭道なり。」
を眺めてみると、
違った感覚が生まれることもあるかもしれませんね♪
人事コンサルタント
金森秀晃