「可愛い子には旅をさせよ」
多くの方が知っている、ことわざのひとつだと思います。
ザックリとした意味合いとしては、
成長を願う相手にこそ、旅(挑戦)をさせたほうが良い
ということです。
先日弊社のスタッフが、改めてこの言葉について
考えさせられたエピソードを話してくれました。
妹と幼い甥っ子二人と散歩に出かけたときの事。
「そっちは行き止まりだから行かないで」
「この道は舗装されてないから、別の道を歩こう」
といった具合に、安全だと分かり切っている道に導いていたのだそう。
母親らしくなったな、と頼もしく思いつつも、
それを見ていて、これが当たり前になっているとしたら、
この子たちが自分で考えて、問題解決するという過程が身につかないかもしれない・・・と感じたのだそうです。
(もちろん、自分ひとりでやんちゃ盛りの子どもふたりをみるのは、相当大変だと理解はしたうえで)
これは部下の育成にも同様の事が言えると思います。
成長を願うほど、上手くいくやり方だけを教えたくなりがち。
人間は本能的に成長したい生き物です。
本当に成長を願うなら、現時点でできる事の範囲を超えて、
ちょっと今のままだと難しいかな?という所に
敢えて挑戦させ、試行錯誤させることが上長としての役割なのだと思います。
人事コンサルタント
金森秀晃